男装の勇者
第一話:勇者として立つ宿命
[20/21]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
セーニャ
「そんな、お姉様??魔力が上手く戻らなかったのですか??」
がっくりと膝を落とすセーニャ。
ベロニカ
「ふふん、そんな訳ないでしょセーニャ。??ほらっ!」
得意げに人差し指から勢いよく炎を上げて見せる。
ベロニカ
「頭の先からつま先まで魔力がギンギンにみなぎってるわよっ!」
セーニャ
「まぁ??! ですが、姿が元に戻らないのは───」
ベロニカ
「うーん、年齢までは戻らなかったみたいね??。まぁ若返ったと思えば儲けものよっ」
セーニャ
「ふふ、そうですわね??またこうして可愛らしいお姉様と居られるのも嬉しいですわ」
カミュ
「妹が見つかって、魔力も戻って良かったな。??にしてもさっきの魔物、妙な事抜かしてたな。魔王がどうのだとか───」
ジュイネ
「そういえば、デルカダールの王が言ってた??魔王と勇者は表裏一体だって」
ベロニカ
「??そうそう、妹を見つけたらあんたに話したい事があるって言ったの覚えてる?」
ジュイネ
「え? うん??確かそう言ってたね」
ベロニカ
「───私達は、聖地ラムダより遣わされた双賢の姉妹。命の大樹に選ばれし勇者を、守り導く者」
セーニャ
「───私達は、聖地ラムダより遣わされた双賢の姉妹。命の大樹に選ばれし勇者を、守り導く者」
ジュイネ
「???!?」
カミュ
「な、何だ二人して急にかしこまって??調子狂うな」
ベロニカ
「詳しい事は取り敢えずホムラの里に戻ってから話すわ。??迷子の女の子の父親もここに捕まってるはずなのよ、助け出してあげましょ」
四人はホムラの里に戻り、迷子の女の子とその父親を再会させ、一旦一晩休んでから改めて話をする事に。
ベロニカ
「───ジュイネ、あんたが勇者なのは左手の甲のアザ??勇者の紋章を目にした時からあたしは確信していたわ」
セーニャ
「その瞳に宿る、暖かな優しい眼差し??ジュイネ様は、間違いなく命の大樹に選ばれた勇者様なのですわ」
ジュイネ
「そう、言われても??。デルカダールの王様には、魔王と勇者は表裏一体で災いを呼ぶ悪魔の子と言われたし??」
ベロニカ
「それは間違いね、勇者が魔王を生むわけないでしょ。その王様は何を勘違いしてるのかしら??誰かに吹き込まれたのかしらねっ?」
セーニャ
「私達双賢の姉妹は、勇者様を命の大樹に導く使命があります。ただ??、長い年月の中で命の大樹へ向かう術は失われています。それを探し出すのも、私達の使命の一つなのです」
カミュ
「何だって今の時代、勇者が生まれたんだ?(まぁオレにとっちゃ好都合なんだが)」
ベロニカ
「それは??やっぱり世界に危機が訪れている
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ