暁 〜小説投稿サイト〜
DQ11長編+短編集
男装の勇者
第一話:勇者として立つ宿命
[2/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かったんだぞ? 呪うなら自分の無能さを呪え!!」

 どんどん蹴りの力を強める兵士。

ジュイネ
「僕、は??ただ、成人の儀の後に??勇者の生まれ変わりなんだって、告げられて??デルカダール城に向かうように、言われただけ、なのに??」

グレイグ
「(余りにも、不憫な───)」

デルカダール兵
「ふぅ??これじゃあ物足りませんねぇ。将軍、許可を下さいよ。やはり脱がせないとどっちか分かりませんしねぇ??。男ならこのまま暴行でもいいのでしょうが女ならほら??色々楽しめますし。いやでもこのかわいげのある顔なら男でも───」

グレイグ
「??ッ!!」

 ガッツンと一人のデルカダール兵を兜ごと殴り倒すグレイグ将軍。

デルカダール兵
「い"っだア゙?! 何してくれるんですか将軍!! 殴るんなら悪魔の子にして下さいよッ」

グレイグ
「????」

ジュイネ
「そんなに、僕をどうにかしたいなら??、僕の育った村に、村の人達に??手を出さないで、下さい??。悪いのは、全て僕なんだ??勇者なんかじゃない、悪魔の子である僕が、悪いんだから??」

デルカダール兵
「ほらー、こいつ自身も悪魔の子と認めたわけですし、好きにしてやりましょうよ? まぁ村人の保証はホメロス様の手前出来ませんけどねぇ」

グレイグ
「いや??俺が止めてくる」

デルカダール兵
「????はぁ?! 何を言ってるんですか、そんな事を我らが王がお許しになるはずがッ」

グレイグ
「村を焼き払うのは??致し方ないにしても、村人の命まで奪う必要は無いはずだ。俺は今から愛馬のリタリフォンでホメロスを追う」

ジュイネ
「??!」

デルカダール兵
「??ならばその間、悪魔の子は我らデルカダール兵の好きにしても良いのですね?」

グレイグ
「いや、それも許さん」

デルカダール兵
「何ですかそれ?!」

グレイグ
「??この牢の鍵を寄越せ」

デルカダール兵
「は?」

グレイグ
「鍵を寄越せ、と言っている」

デルカダール兵
「は、はい??どうぞ」

グレイグ
「お前達、この牢から今すぐ出ろ」

デルカダール兵
「えぇ??? 拷問は寧ろこれからなのにッ?」

グレイグ
「この者にはもう十分だ。??精神的にも、肉体的にもな」

 後ろ手の手枷を外してくれるグレイグ将軍。

ジュイネ
「????」

 牢の中に倒れ伏すジュイネだけを残し、グレイグは牢に鍵を掛けその鍵だけ兵士に返さずにおく。

グレイグ
「この鍵は俺が預かる。三日もすれば??この者の村の行く末は判るだろうが、飯は忘れず与えてやれ」

ジュイネ
「村の??、村のみんなを、どうか??お願い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ