失われし時の復讐者
[7/7]
[9]前 最初 [2]次話
した??元の世界も無かったことにしてしまった。そして過去の君を??世界から弾き出した。とんでもない悪魔の子だよね、僕は」
「──────」
胸元に突き刺さった勇者の剣を更に深く胸に突き通しながら、もう一人の自分へと諸手を向ける。
「だからこそ、償わなきゃ??。さぁ、僕の中へ??おいで。君は、“これから”を、生きるんだよ」
─────────
─────
───
「うっ??ジュイ、ネ???」
ベロニカは朧げに意識を戻す。
「おはようベロニカ。いや??こんにちは、かな」
「ここ、あんたの自宅??? いつの間に。セーニャは隣のベッドで寝てるけど、もう一人の、ジュイネは───」
「安心して。??もう一人の僕とは、一緒になったから」
「一緒に、なった???」
「うん、これからは記憶と体験を直に共有して、一緒に生きていくんだ。もう、寂しい思いはさせないから」
「そう??あんた達はやっぱり、“同じ”だったのね」
「過ぎ去りし時を求めた僕と、失われし時の復讐者になり掛けた僕??。どちらも、“僕”であることに変わりないんだ。遡ったのが先か、弾かれたのが後かの違いだよ。───これから改めて、平和になった世界を巡ろうと思うんだ。それぞれの場所でがんばってる仲間にも、会いに行きたい。会わせてあげたいんだ??僕の中の、もう一人の“僕”に」
end
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ