第144話
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〜”モルテニア”・第1会議室〜
「な……ちょ、ちょっと待ってください!既に俺と契約を交わしたベアトリースはともかく、”ドロテア先輩を除いた全員”という事は、俺やエーデルガルト達のようにゼムリア大陸出身の部隊長達もそうですが、フェルディナント先輩達ディル=リフィーナ出身の部隊長達、それにルシエルやデュバリィさんまで俺の”家臣”になる事を承諾したのですか……!?」
セシリアが口にした驚愕の答えを聞いて一瞬絶句したリィンは信じられない表情を浮かべて訊ねた。
「ええ。デュバリィ殿とルシエル殿は面談の場では即答しなかったけど、私が他の人達との面談をしている間にそれぞれ仲間や配下達と相談して決めたみたいでね。全ての人達との面談を終えて”モルテニア”に戻ろうとした時に二人とも私を呼び止めて”承諾”の返事をしたわ。……ちなみにドロテアは”歌姫”としての活動で、リィンを支えてくれるそうよ。」
(うふふ、これでルシエルがご主人様の守護天使になって、ご主人様の新たなハーレムメンバーになるのも目前のようなものね♪)
(あ、あの……ルシエル様はリィン様の”家臣”になる事を決めたのであって、守護天使になる件とはまた別の話になると思うのですが……)
(そういえばレジーニアはいつものように外に出て書物を読んでいるけど……もしかしてルシエルからルシエル達の将来について相談されたのかしら?)
(もしルシエル様がリィン様と”契約”なされば、わたしにも”後輩”ができるのですね……!)
(うぐぐぐぐぐ……っ!もし、ルシエルが我が主と守護天使契約をすれば、ルシエルの位階はこの身よりも上の”力天使”に……!)
セシリアの話をリィンの身体の中や剣の中で聞いていてからかいの表情を浮かべてある推測をしているベルフェゴールにメサイアは冷や汗をかいて指摘し、アイドスは考え込み、アンリエットは期待するような表情を浮かべ、ユリーシャは頭を抱えて唸り声を上げていた。
「そしてクロイツェン州統括領主に内定しているお前を”家臣”として支えてもらう為には当然”相応の地位”が必要だ。幸いにも灰獅子隊の部隊長達は今回の戦争での”灰獅子隊での活躍に対する褒美”という名目もあった為、元々実家が貴族の爵位を持つ者達は実家の爵位を上げ、平民だった者達には本人の意思を確認の上で爵位もそうだが希望する者達にはこの条約で我が国の領土として併合する事になる領土の一部の領主権限を与える事にした。……ちなみに条約には書いていない”鉄騎隊”の面々――――――”神速”には”子爵”、他二人には”準男爵”の爵位を与える事が既に決まっている。」
「それと本国――――――ディル=リフィーナ出身の平民であるシルヴァとベルグリーズにはそれぞれ男爵位を、貴族であるフェルディナント達
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