暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第144話
[5/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の時代”が訪れたエレボニアの苦難を一緒に背負う事になるだろうけど、その逆――――――エレボニアの皇家、貴族の関係者がメンフィルの貴族に嫁いだ所で、その嫁いだ人物がメンフィルの貴族の一員になるから、エレボニアの苦難を一緒に背負う必要はない――――――いえ、むしろその嫁いだ人物はエレボニアの苦難から解放されることになるからよ。」

「ま、要するにお前達シュバルツァー家を含めたメンフィルの貴族の関係者達をエレボニアの苦難に巻き込ませない為でもあるんだろうぜ。」

「……………………第7条の件も理解しました。次は自分も関係している第8条の保護の件について伺いたいのですが……”メンフィルが指定する保護期間”と書いてありますが、この”保護期間”とは具体的にはどれ程の年数なんでしょうか?」

ルイーネとギュランドロスの説明を聞いて複雑そうな表情で黙り込んでいたリィンは気を取り直して新たな質問をした。



「今の所はセドリック皇太子の年齢が21歳になれば、その時、もしくはその年度末を持って”保護期間の終了”を予定している。」

「皇太子殿下が21歳になればという事は今から約5年後ですか……何故、皇太子殿下の年齢……それも、成人を迎える20歳ではなく21歳という中途半端な年齢が関係しているのでしょうか?」

リウイの説明を聞いて考え込んだ後に出て来た新たな疑問をリィンは訊ねた。

「それは皇太子が成人を迎えた時に即位する事を仮定し、即位後の皇太子への引継ぎ等で1年は必要と判断し、皇太子の年齢が21歳になれば、”保護期間”の終了を決めたとの事じゃ。」

「なるほど………ただ、皇太子殿下の即位が20歳よりも遅くなる、もしくはその逆の可能性もありえますが、その際は皇太子殿下が即位してから1年後が”保護期間”の終了になるのでしょうか?」

リフィアの説明を聞いてある事に気づいたリィンはリフィアに訊ねた。

「うむ。それと様々な理由で皇太子の即位が遅れても、最長10年で”保護期間”の終了をするとの事じゃ。”保護期間”があまりも長いと、今度は他国からメンフィルはエレボニアを”保護”という名目で隷属させているのではないかと邪推されてしまう可能性が考えられるからの。」

「……第8条の件も理解しました。次は第10条のエレボニアに設立予定の我が国の大使館にメンフィル軍を駐留させる理由もそうですが、駐留軍の費用の半分をエレボニアの政府が負担しなければならない理由を伺いたいのですが……」

「まず、大使館にメンフィル帝国軍を駐留させる理由は単純な話、”メンフィルがエレボニアを信用できないからだ。”」

「……その”信用できない理由”はやはり、今回の戦争の件でしょうか?」

リフィアの答えを聞いた後に問いかけた自分の質問に答えたリウイの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ