第七十話 詰所はお家その三十一
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「ですから聞かれてもです」
「知らないとしか言えないのね」
「はい、北なら任せて下さい」
「わかったわ。確かにおみちの教会も奈良県は北ばかりだし」
大教会にしてもです。
「人も北が多いのね」
「圧倒的ですね」
「それが奈良県なのね」
「だから市も北にしかないですよ」
「町もかしら」
「基本そうですね、吉野から南は村ばかりで」
そうした状況でというのです。
「人も少なくて山ばかりです」
「ニホンオオカミのお話もあるっていうけれど」
「実際にあります」
このこともというのです、私が聞く限りではニホンオオカミは奈良県と和歌山県の境にいるらしいです。
「奈良県には」
「そこまで深いのね」
「そうなんです、ツチノコのお話もありますし」
「ツチノコもいるの」
「いや、ツチノコって実在するかどうかわからないですから」
新一君はツチノコについてはこう言って否定しました。
「ですから」
「ツチノコはなの」
「僕も一概には言えないです」
「そうなの」
「いたら面白いと思いますけれどね」
それでもという口調での返事でした。
「いるかどうかは」
「わからないのね」
「蛇なのにいびきたてたりお酒飲んだりしますから」
「あっ、蛇はそういうことしないわね」
「これ哺乳類ですよ」
ツチノコは蛇ですから爬虫類です、ですからそれは確かにありません。
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