第七十話 詰所はお家その三十
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「ないわ」
正直に答えました。
「本当にね」
「そうなんですね」
「それで新一君もなのね」
「南の方は知らないです」
奈良県に住んでいてもというのです。
「殆ど」
「奈良県も色々ね、私も兵庫県の日本海側は知らないし」
兵庫県民でもです。
「同じね」
「同じ県内でも行かない場所ってありますよね」
「どうしてもね、ただ奈良県は南北で全く違うわね」
「本当に南は凄いですよ」
「山ばかりで」
「人口も少ないです」
このことはよくわかります、山ばかりですとどうしても人は少ないです。このことは日本の何処でも同じでしょう。
「そうなっています」
「そうなのね」
「それで僕も殆ど知らないんです」
「南の方は行かないのね」
「そうです、奈良市は何度も行っても」
それでもというのです。
「吉野とかはです」
「そんなに行かないの」
「そうです、あと吉野は言うなら南部の入り口ですが」
それでもというのです。
「そこからさらにです」
「入るのね」
「吉野から南は僕にとっては秘境ですね」
そこまでというのです。
「言い過ぎかも知れないですが」
「知らないっていうのね」
「同じ奈良県でも」
「そこまで知らないの」
「行ったことがないんで」
だからだというのです。
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