6度のインパクト
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どうやら芝居では無い様子…
幽霊船での目的も果たし、アルル一行は自船を目指し移動する。
「私マリー。アナタの後頭部に、拳骨を落とした夫婦の娘よ!アナタのお名前は?」
「ふん!下等な人間が、気安く俺様に話しかけるな!」
(ゴズ!!)
本日3度目の後頭部直撃は、マリーの拳だった!
「アナタのお名前は???」
満面の笑みで問いかけるマリー。
「いたたたた…お前等親子は………ふん、俺様を呼ぶ時は『高等魔族のミニデーモン様』と呼べ!」
「うん、分かった。ミニモンね!よろしくミニモン」
「ちょ、聞いてた!?高等魔族ミ「なげーんだよ!ミニモンで決定なんだよ!!」
高等魔族ミニデーモン様改め、ミニモンは絶句する。
リュカ達親子の一方的っぷりに…
「調子に乗るなよ!」
しかしめげないミニモンはマリーへと詰め寄り、威嚇する…
だがマリーの彼氏が、その間に割り込み彼女を庇う。
「俺の彼女に手を出すんじゃねぇ!」
「ふざけんな!そんなペチャパイブスに手を出すかボケェ!」
(ゴス!!)
「ぐはぁぁぁ………同じ所をポカポカ殴りやがって!」
ウルフ発、本日4度目の後頭部直撃!
「次言ったら、その舌引っこ抜くぞこの野郎!」
少し離れたところで見ていたアルルが、思わずティミーに囁きかける。
「ウルフが段々リュカさん色に染まるんだけど…アレって感染するの?」
「分からない…でも、息子の僕には染つってないよ。きっと勇者は平気なんだよ!」
クスクスと笑いながら歩く勇者カップル。
それを見ていたミニモンが、唾を吐きながら毒舌かます。
「何だ…お前等男同士でイチャつくゲイかと思ったら、こっちの野郎は牝だったか…胸が無いから男かと思ったぜ!」
(ゴスン!)(ドガッ!)
5発目ティミーに、6発目がアルル…
「だはぁぁぁぁ………!」
ミニモンを抱き上げ、後頭部にベホイミをかけるリュカ。
「お前、余計な一言が多くて友達居ないだろ」
「ふん!友達など要らん!俺様は高貴なる魔族だぞ…」
「ふふふ…じゃぁ僕が友達になってやるから、もう少し仲良くしようぜ…お前の実力じゃ、僕の仲間には勝てないのだから、面と向かって悪口を言わない事!良いね?」
「くっそー………何時か見てろ。必ず…復讐して…やるからな………」
リュカの温もりに安心したのか、半ベソをかいていたミニモンは、リュカの腕の中で眠ってしまった。
デーモンなのだが、まだ子供なのである。
「もうちょっと口の悪さを押さえられれば、面白い奴なのにね!」
リュカの腕の中で眠るミニモンを突きながら、ビアンカが面白そうに話しかける。
そしてリュカはマリーにミニモンを託した。
「お前とウルフで、今の内から予行練習をしておけよ。寝顔は可愛い
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