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夢幻水滸伝
第二百四十九話 義侠心を胸にその七

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「やっていきます、それからです」
「農業や商業ですね」
「水産業や工業もですね」
「力を入れていかれますね」
「そうされますね」
「はい、そうして豊かにしていきましょう」 
 治安を向上させてからというのだ。
「ここは」
「わかりました」
「ではそうしていきましょう」
「まずは治安ですね」
「そこからですね」
「そうします、必要とあれば私も出ます」
 そして戦うと言うのだった、この言葉通りだった。
 紅美は強力な賊やモンスターが出た時はすぐに現場に向かいそうして青雲剣を振るって倒した、そのうえでだった。
 賊が凶悪犯でなければ軍に入れて徹底した軍律と訓練で性根まで叩き直して兵にして降ったモンスターそれに獣もだった。
 軍に入れた、そのうえで彼等も治安向上と維持に働いてもらい。
 産業の発展やインフラの向上にかかった、すると紅美の勢力圏は日に日に豊かになった。そうするとだった。
「さらにですね」
「はい、湖北省の中でです」
「紅美様の下に入りたいという街や村が出てきています」
「賊達もそう言ってきています」
「浮島にもそれが及び」
「かなりの数になっていますが」
「全てです」
 紅美は自身の席から答えた。
「受け入れます」
「来る者は拒まず」
「左様ですね」
「そうして勢力圏を拡大されますか」
「そうされますか」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「近頃皆さん湖北省の統一を言われていますね」
「はい、是非です」
「紅美様にこの省の統一をお願いしたいです」
「まずはです」
「そうして欲しいのです」 
 官吏達は紅美に答えた。
「是非です」
「そうしてくれませんか」
「湖北省は今散り散りですが」
「紅美様が統一して治められますと」
「平和にかつ豊かになります」
「ですから」
「そうですか、実は人を助けたいと思っていましたが」 
 その義侠心に従ってである。
「しかしです」
「それでもか」
「そうしたことはですか」
「お考えではなかったですか」
「そうですか」
「はい」
 紅美はその通りだと答えた。
「そうでした、ですが」
「旗揚げをされてですね」
「そうしてですね」
「治めていかれ」
「その声を聞かれて」
「今はです」
 まさにというのだ。
「そうした考えに至りました」
「そうですか」
「そうなられましたか」
「ではですね」
「これよりですね」
「それが義ならば」
 紅美は強い声で述べた。
「それに従います」
「義ですか」
「湖北省の統一がそれであるのならば」
「従われますか」
「そうします」
 是非にと言うのだった。
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