第六十一話 ドーナツその十四
[8]前話 [2]次話
「これからもずっとね」
「命を大事に出来るとね」
愛はさらに話した。
「人間はその分だけ素晴らしくなるのよ」
「命を」
「人間の命もそうでね」
「生きものの命もよね」
「人間生きる為には何かしらの命を貰うわ」
「食べてよね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「お肉やお魚だけでなくてね」
「お野菜や果物もよね」
「お米だってよ」
「全部命があるわね」
「それを頂くけれど」
それでもというのだ。
「命を頂く」
「そのことを覚えておくことね」
「そのうえであらゆる命を大切にすることよ」
「人間以外も」
「ヤクザ屋さんは平気で人を殺すでしょ」
「戦争でなくてもね」
「軍人さんは戦争、それぞれの国や国民の為に戦って敵を倒すけれど」
そうした職業であるのだ、戦争とはそうしたものであるが軍人の仕事には災害救助もある。国土や国民を護ることが仕事であるのだ。
「ヤクザ屋さんは私利私欲で殺すのよ」
「全く違うわね」
「だから命を大切にすることなんてね」
「ないわね」
「だからペット業界でもよ」
「酷いことするのね」
「だから気をつけてね」
咲の目を見て話した。
「いいわね」
「そうするわね」
咲は愛の言葉に頷いた、そうしてこの日従姉に話してもらったことを頭に入れて家に帰った。そのうえでモコを見て思うのだった。
第六十一話 完
2022・5・1
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ