暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第五幕その九

[8]前話 [2]次話
「食べものはね」
「世界的に有名だからね」
「まずいということでね」
「カレーと朝食位しか食べるものがないとか」
「散々に言われているから」
「僕も実際に食べていてね」
 先生にしてもというのです。
「いい思いをすることは少なかったよ」
「僕もだよ」 
 王子にしてもでした。
「カレーは兎も角として」
「カレーは元々インド料理でしょ」
 お静さんが言ってきました。
「そうでしょ」
「そうなんだよね」
「イギリス料理かっていうと」
「違うよ、ただイギリスではかなり食べるんだ」
「カレーをなの」
「そうなんだ、ただそのカレーもね」
 このお料理もというのです。
「日本では独自の進化を遂げているね」
「もう日本のカレーは日本のお料理でね」
 先生が言ってきました。
「それでね」
「独自の進化を遂げているよね」
「しかも進化の途中だね」
「まだそうなんだね」
「どんどん新しいカレーが出て来ているからね」 
 だからだというのです。
「進化の途中だよ」
「そうなんだね」
「そのことも凄いよ」
「カレーっていえばね」
 ここでお静さんが言ってきました。
「田中さんご夫婦の大好物なのよ」
「そうなんだ」
「それも昔のね」
「日本のカレーだね」
「ルーは少しとろりとしていて」
 そうしてというのです。
「そして具は牛肉でね」
「ビーフカレーだね」
「人参と玉葱、ジャガイモよ」
「日本の昔ながらのカレーだね」
「それが好きでね」
 それでというのです。
「今もね」
「食べているんだ」
「そうなの、あとオムライスも好きなの」
「あのお料理もなんだ」
「和食だと肉じゃがね」
 こちらのおお料理もというのです。
「おうどんとかもそうね」
「そうしたものがお好きなんだ」
「ええ、ただ納豆はね」 
 この食べものはといいますと。
「ずっと食べられなかったみたいよ」
「ああ、それはわかるよ」
 先生はお静さんから田中さんご夫婦がずっと納豆を食べられなかったと聞いて納得してそのうえでお話しました。
「僕にもね」
「そこでそう言えるのが先生ね」
「関西ではずっと納豆を食べていなかったからね」
 それでというのです。
「だからね」
「どうしてもね」
「最近まで食べられなかったんだね」
「そうだったのよ、実は私もね」
 お静さん自身もというのです。
「納豆はね」
「長い間だね」
「食べていなかったし」 
 それにというのです。
「食べられなかったの」
「そうだったんだ」
「ええ、関西にいるから」
 その為にというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ