第五百四話 生きもの達を見てその八
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「あの頃はね」
「大変で」
エルキュールも言うことだった。
「そうして暮らしていたわ」
「全く、立ち直ってよかった」
「本当にね」
「あの、確信していることだけれど」
風子が言ってきた。
「怪盗帝国の人達っていい人達よね」
「凄く」
綾火もその通りだと答える。
「いい人達です」
「そうよね」
「親切でよくフォローもしてくれます」
「そうなのよね」
「わかりやすく説明もしてくれて」
そうしたこともするというのだ。
「とてもです」
「いい人達よね」
「私もそう思います」
「私もそう思う」
せいらも言ってきた。
「お金のない人からは盗まないしな」
「美術品等で」
綾火が応えた。
「それも予告をしたうえで」
「人を手にかけないしな」
「戦闘力は高いのに」
「そのうえで私達を助けてくれる」
「それもとても根気よく」
「いい人達だ」
「本当に」
「こんないい人達がどうして悪い人達なんだ」
雪音クリスも話に入って来た。
「あたしは違うって断言するぞ」
「盗みはしますが非道は趣味ではありませんので」
アルセーヌが一同を代表して述べた。
「忌み嫌っているつもりです」
「だからか」
「はい、人を殺めたり見捨てることは」
「どうしようもない奴は見捨てるだろ」
「成敗します」
そうするというのだ。
「その時は、ですが」
「人は助けるんだな」
「困っている方は。そして特に共に戦う友人の方々は」
「つまりあたし達はか」
「何があろうとも」
「助けてくれるんだな」
「そうです」
その通りだというのだ。
「私達は」
「そういうのがいい人達だよ」
ここで言ったのは美雷だった。
「本当にね」
「そうなのですね」
「だから私もアルセーヌさん達好きだよ」
「それは何よりです」
アルセーヌは微笑んで応えた。
「ではこれからも期待に添える様にします」
「何かあったら言ってくれ」
「僕達でよかったら力になるよ」
「説明だって何度でもするな」
三人も笑顔で言ってきた。
「俺達も世話になってるしな」
「よくしてもらってたらお礼しないとね」
「恩義は忘れぬ、絶対にな」
「ステージの舞台も暇だったら設定手伝ってくれるからね」
「いつも助かってますよね」
プロデューサーと小鳥も話した。
「そちらのことも」
「はい、本当に」
「そんな人達が悪人かといいますと」
「全く思えないよ」
「ちなみに僕はトレジャーハンターだからね」
海東は自分のことを話した。
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