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チートゲーマーへの反抗〜虹と明星〜
L1章 繋ぐStars 集めるColors
L1話 Star【明星】を見定める者
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ってる。」
「かのんちゃんが嫌がっても?」
「嫌がるなんて俺の目には見えないな…!」


傲慢。まるで自分がこの世界の全て……澁谷かのんの心を見透かしているかのような発言。しかしそれがこの男なのだ???それは千砂都が何よりわかっている。


「そっか??じゃあ私もちょっとだけ、手助けするよ!!」
「頼んだ……」ポンポン
「うっ…ちょっと…///」


速人は頭1つ以上離れた彼女の頭を撫でる。流石にフレンドリーな彼女でも恥ずかしくなったのか、顔がぽっと赤くなる。



二本指で別れの挨拶をした。





????※????




早朝………かのんは携帯を自室のソファへと捨てる。


「ばーか。歌えたら苦労しないっつーの。」


独り言??というより、苦い過去を想像して嫌になったことで発せられた言葉だろう。トゲトゲとした態度と、家用のメガネと髪型……自分の鬱憤を言うのは十分すぎる空間だった。

そんな姉を起こしにやってくる妹??澁谷ありあ。名を呼びながら部屋へとやってくる。


「お姉ちゃん!いるんなら返事してよ!」
「あぁ??」
「何!?『あぁ??』よ!今日入学式でしょ!?早く行かないと遅刻するよ!?」
「わかってまーす。」
「早く!」
「あーい。」


無気力さが否応でも伝わってくる口調……これが自然体なのか、内弁慶なだけか。いや、そんなことはどうでも良い。



〜〜〜〜〜



………チン!



トースターからパンが2枚……典型的な朝の匂いだ。この食パンは澁谷家の姉妹のために用意されたものだと容易に想像できる。

そして客としてきている俺は??

音を立ててコーヒーカップが俺の前に差し出される???


「才さん、今日はブラックで良かったですよね?」
「あぁ。わかってるじゃないか澁谷母。」
「その前はオレンジジュース…そのまた前はチョコココア……好物のルーティンじゃないですか♪」
「流石、20年近く常連になった甲斐があるぜ。」


俺 伊口才はこの澁谷家の営むカフェの隣で、街の名医であり漢方屋をする者???同時に拾い子の速人と那由多を家に置き、武道を教える者でもある。

当然、この2人の幼馴染であるかのんと千砂都とも深い関わりもあるのだ……

澁谷母は息を吐く。


「20年か〜私も随分老けちゃったな〜」
「何言ってるんだ。平均寿命は300歳が現実味を帯びる中で、その程度の歳じゃ大したコトねぇよ。」
「そういう才さんは20年経っても、ちっとも変わらないですね。」
「まぁ…な。」


コーヒーをすする。

経歴からわかるだろうが、俺はかなり歳をとっている……が、よく20代と勘
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