L1章 繋ぐStars 集めるColors
L1話 Star【明星】を見定める者
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われ、藍色の男は倒れる???勝負があっさり終わったことに、竹刀を勢い良く投げつける。
「おい!速人!お前、何で毎回俺の弱み知ってんだよ!?」
「逆に知らないと思ったか?お前の場合、全てにおいて隙だらけだしな。」
「毎回言うけどこれ反則負けだろ!?なぁ、かのん!千砂都!!」
藍色の男は……オッドアイの男 天羽速人(あもう はやと)の智謀を反則だと、審判役をやらされている幼馴染 澁谷かのんと嵐千砂都に訴える。
しかし……その熱さにかのんは苦言する。
「でも那由多君、いつも通りでいいって言ってたじゃん。」
「ぐっ…千砂都は!?」
「私も……同意見かな!」
「く、くっそぉぉぉぉ!」
結局敗訴……この狼のように吠える男 中川那由多。
ドタドタドタ……!
「また食ったのかお前はァ!」
「ゴブッ!」
突如として一階から登ってきた、この家の主人である俺 伊口才に強力なドロップキックを喰らう那由多……和室の道場の端までぶっ飛ばされる。
相変わらず、かのんと千砂都はこの一連の出来事に苦笑いしかできない。
俺は那由多に言い放つ。
「冷蔵庫を漁るどころかプリンを勝手に食うとは、毎回毎回どんな図太い神経してんだお前は。」
「師匠とはいえ……疲れた日にプリンがあったら食うだろ…」
「じゃあお前は疲れている日に道端にステーキが落ちていたら、そのまま食うのか?」
「あ?当たり前だろ。」
「「「……うわぁ。」」」
那由多の野人の如く発言に、幼馴染3人はドン引きする。
「それは…ちょっとワイルドすぎるよ??」
「近寄らないで。」
「一生お前と皿を共有しない。」
「お、お前ら……そこまで言わなくても……」
千砂都、かのん、速人の連続罵倒で完全に心を折られる那由多。これくらい言われてもおかしくないほどの不潔だし、野人だし???ま、俺が元々知ってたのは内緒の話。
俺は皆に聞こえるように、那由多に言い付ける。
「罰としてお前は武道場の片付けだ。」
「はぁ〜!?」
「??もっかいドロップキック喰らっとくか?」
「わ、わかったよ…!」
那由多に掃除をさせ始めたところで、かのんと千砂都にも言う。
「そろそろいい時間だ。明日は『入学式』だし……お前らも早めに帰っとけ。」
「うぃーっす!」
「……うん。」
千砂都と対照的に、明らかに影を落とすかのん……俺は速人に言う。
「春は気の緩む奴が多い……速人、2人と一緒に外に出ていろ。」
「……仕方ないなぁ。」
「さ、掃除の邪魔にならないように行こ行こ!」
千砂都の後押しで3人はそのままこの家から出ていった……
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