捕らわれのマスター
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「ああ……中々のデカブツだったぜ」
「へえ……」
トレギアはゆっくりと首を回した。
「それはそれは……君に派遣しておいて正解だったかな?」
真司は静かに、ムーンキャンサーに捕らわれているアカネを見上げた。
さっきから何度もムーンキャンサーと戦っているが、皮肉にもムーンキャンサーの防御力により、アカネは外の戦闘を知る由がなかった。
「トレギア……紗夜さんをひどい目に遭わせて、コヒメちゃんを誘拐して、今度はその子か!?」
「おいおい……いいだろう別に」
トレギアは続いて肩を鳴らす。
「君には関係のないことだろう?」
その言葉に、真司は更に顔を歪める。
友奈は真司に並び立つ。すると、真司は静かに告げた。
「友奈ちゃん、トレギアは俺が食い止める。あの子のことは、頼んだぜ」
「分かった!」
真司はそして、ポケットに入れている龍のエンブレムを翳した。
「止めてみせる……お前が引き起こした、この戦いを!」
すると、どこかの鏡像から、それは現れた。銀のベルト、Vバックル。それが装着されると同時に、真司は右手を斜めに真っすぐ伸ばす。
そして。
「変身!」
虚空より重なる鏡像。
暗い洞窟内を、鏡の反射する光が照らしていく。
赤い仮面騎士、龍騎。
闇が支配する洞窟内を、炎の光が照らし出していった。
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