第三章
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「そうした奴はな」
「会社に置いてはいけない」
「そうなんですね」
「絶対に」
「そうだ、そんな奴は組織を腐らして潰す」
小柳は言い切った。
「だからな」
「これから調べ上げて」
「そうしてですね」
「証拠を集めて」
「社長に出しますか」
「そして社長自身に決めてもらう」
ここでも強い声で言ってだった。
小柳は部下と共に探偵まで雇って尾谷のプライベートまで調べさせ社内で密かに情報をさらに集めていった、すると。
部下達はうんざりしてだ、小柳に居酒屋の個室で話した。
「尾谷は最悪ですね」
「つくづく最低な奴ですね」
「あんな性格の悪い奴そうはいないですよ」
「カタギでも碌な奴じゃないですよ」
「そうだな、出るわ出るわだ」
小柳もうんざりした顔で話した。
「詳しく調べる前も評判が悪かったが」
「同期や後輩や部下から」
「物凄く嫌われていて」
「嫌われ者で有名でしたが」
「パワハラモラハラどころか底意地の悪いことばかりしてな」
小柳は酒を飲む手を今は止めて話した。
「自分に都合のいい時だけ頼ってな」
「図々しく」
「それで恩は返さない」
「他人は利用するだけで」
「自分より下と見ると露骨に馬鹿にして偉そうにして」
「勝手に他人の外出を社内にいるとしたりしてな」
そこを改竄してというのだ。
「他社に伝えて社内に来てもらって今はいないとかやってな」
「ええ、仕事の妨害したり」
「そんなこともしてますね」
「部下に意地悪で出勤したのを勝手に欠勤にしたり」
「帳簿弄ってますね」
「あと金も横領している」
会社の金もというのだ。
「そうもしているな」
「ですね、ばれない様にして」
「ちょろまかしていますね」
「せこく」
「そうしていますね」
「これは確実だ、部下の勤務時間を勝手に改竄してだ」
こうしたこともしてというのだ。
「残業させて自分の仕事もさせているしな」
「これ組合に言えますよね」
「何か組合のトップにもへらへらしてますけれど」
「洒落になってないですよね」
「犯罪ばかりしている、これは社長が万が一信じなくてもだ」
小柳は強い声で語った。
「放っておけるか」
「はい、それじゃあですね」
「社長と中谷さんに言って」
「懲戒免職にしてもらって」
「若し信じなかったら」
「その時はですね」
「俺が動く、警察に言う」
小柳は部下達に語った。
「そうするからな」
「わかりました」
「俺達も協力します」
「あいつは会社に置いておけません」
「完全に癌ですから」
部下達も強い声で頷いた、そうしてだった。
小柳は尾谷の一連の悪事の証拠を社長に出した、すると。
社長も最初驚いたが調べるとだった。
「君の言う遠しだった
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