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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第121話:ギアと魔法の融合
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そうね。システムはシンフォギアだけど、奏ちゃんのイメージ通りに魔法が使える筈よ』
「どれどれ?」
物は試しと、奏は左手を翳した。するとそこに、颯人が魔法を使用する際に現れるのと同じ魔法陣が現れる。奏はその中に躊躇なく手を突っ込んだ。
すると次の瞬間、メイジの集団のすぐそばに大きな魔法陣が形成され、そこから飛び出した巨大な奏の腕が複数のメイジを纏めて吹き飛ばした。
それを見て、颯人は思わず目を見開く。
「はぁっ!? 何だそれ!?」
「ははっ! こりゃいいや!」
「ちょっと待て奏、俺そんな事出来ねえぞ!?」
今のはどう見てもコネクトとビッグの魔法の複合技。だが颯人が一度に使える魔法は基本的に一つだけであり、複数の魔法の同時使用などやった事も無かった。
驚く颯人の姿が面白いのか、奏は勝ち誇ったような笑みを浮かべてみせた。
「ふふ〜ん! 頭硬いんじゃないの、颯人? こ〜んな事も出来ちゃうもんね」
言うが早いか、奏は新たに魔法陣を作り出すと、そこにアームドギア(これもギアの変化の影響で形が変わり、槍の穂先に魔法石が組み込まれたような形になっている)を突っ込んだ。魔法陣を通ったアームドギアは、穂先が炎で包まれると同時に穂先だけが鎖に繋がれて一気に伸び、奏はそれを振り回して周囲のメイジを片っ端から薙ぎ払っていった。
その暴れっぷりは凄まじく、翼達は巻き込まれないようにと体を低くしたりする必要性に駆られた。
「わわわわっ!? 危ない危ない!?」
「先輩暴れ過ぎだ!?」
「奏!? ちょっと落ち着いて!?」
「おっと、悪い悪い。何しろ初めてなもんでね、ちょっと興奮しちまった」
翼達からの抗議を聞いて、漸く落ち着きを取り戻した奏は鎖を引っ込めアームドギアを魔法陣から引っこ抜いた。
その頃には周囲に居たメイジは殆ど倒されており、残るはメデューサだけと言う有様であった。メデューサは、まさか奏1人にここまで形勢を逆転されるとは思っていなかったのか倒れたメイジ達を見て唖然としている。
「まさか……こんな――――!?」
「さぁてと、後はお前だけだな!」
残ったメデューサに対し、奏は普段の颯人の戦いを思い浮かべながら魔法を組み立て、それを発動させた。
アームドギアをガントレットに戻し、腰に装着されたハンドオーサーを操作して右手を翳す。
〈チョーイイネ! キックストライク、サイコー!〉
颯人の影響を受けているからか、ウィザードが必殺技を放つ時と同じ音声を放ち奏の足元に形成された魔法陣が奏の足に魔力を集束させる。十分に魔力が足に充填されたのを見て、奏はコートの裾を翻すと颯人を模倣して側転からのバク転と言うアクロバティックな動きをしながらメデューサに向
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