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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(12)〜基地主戦陣地攻防(中)〜
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るように」
 フォルベックは参謀を見送ると溜息をついて戦況図を眺める。

 そして薔薇騎士連隊は最前線に投入されることになった。そして主力が敵と接敵を開始した時に、それは動き出した。

「よぉぉし、出番だぞテメェら!」

「ちぃ!アレは……エルヴィングか!」
 シェーンコップは舌打ちをした。主力はすでにリューネブルクの白兵戦部隊と接触し引き戻すのは困難。だが自身の直属大隊では戦力はともかく兵力では数倍の差がある
「第二大隊はここで連中を止めるぞ!まさか奴の名前で小便漏らすやつはいるか?」
 そしてシェーンコップは一個大隊を率い、倍以上の”ヴァイキング”を受け止める役を担うこととなった。

 
 だが薔薇騎士連隊と言えどそれは楽な仕事ではなかった。
「……くそっ!」
 数が多い上にエルヴィング男爵領の将校下士官共は『多対1』に通じている。
 戦技であれば兵卒たちは勝っている。戦術であっても本来ならリューネブルクとシェーンコップが仕込んだ将兵は新兵とは比べ物にならない。だが数の優位を徹底的に活用する老獪な立ち回りは徐々に薔薇騎士達を真綿で締め付けるように戦力を削いでゆく

「畜生、コイツらとことんクソみたいな戦い方を――」
 孤立した年若い少尉は戦斧を構えようとし、ヘルメットの中で”溺れた” 
 ゴボリ、と喉から鮮血を吹き出す。

「そうほめるなよ、照れるじゃねえか」

「――っうぉ!?」
 エルヴィングが飛び跳ねるのとほぼ同時に背後から戦斧が襲い掛かる。
「ほぉう、海賊稼業をやってるだけあってコソコソ動き回るのだけは得意とみた。だがもう逃げ――」
 投げつけられた部下の遺体をシェーンコップは柄で受け止め、優しくいなす。
「られんぞ!」
 そしてぐるり、と回し、迫るエルヴィングの戦斧を受け止めた。
「逃げ回るぜぇ?なあ若いの。俺は逃げるのが大好きなんだ、借金からも、おっかねぇ強敵からも――それでも俺は”接舷男爵”なんだ」
 エルヴィングの足が動き重心を崩そうとするが、シェーンコップは素早く後退し、戦斧を構える。もはや軽口は叩かない。
「戦斧一つで家を建て直してもなお我が家名は落ちることはない……なぜだと思うね」
 “接舷男爵”エルヴィングは脱力し、ゆるかに戦斧と片手盾を構える
「武勲こそが我が名誉、敗者から奪うことこそが誇りある富。これこそが我が家が『大帝的貴族』たる所以、俺は勝てる敵を必ず狩る。つまりお前をだ」
 バーラトより、オーディンより、はるかに薄い、この鄙びた星の空気が凝縮し、粘度があるかのように戦士の体にまとわりつく、時間が鈍化する。
「古代ノルマン戦斧術は魔技。全身を刻み殺してやる。若いの、戦場の殺し合いってやつを教えてやろう」
 眼光がぶつかり合う、その一瞬先に双方の刃が切
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