そして日々はいとも簡単に壊れ
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と一緒に。
おやおやぁ? これは私の目が夜の暗さに適応できずに変なものを幻視してしまったのでしょうか? これはいけませんねぇ……今日はゆっくり休みませんといけませんねー。
「だ、第六特務! 私は今、疲れているんですか!?」
「大丈夫さねアデーレ───後でちゃんと腕のいい脳の病院に連れて行ってやるさね」
「……自分の真面目な思考。さっきから捻じ曲げられてませんか……?」
酷い誤解ですよーと思うが聞いてくれないのは理解しているので溜息を吐くだけに留めた。
とりあえず現実逃避は終えてしまったので、現状を再確認する。
恐らくというか間違いなくあの抱き枕は絶対総長の差し金だという事は解っている。あの人以外に誰があんな馬鹿な事をすると……あれれれ? 自分以外のクラスメイト全員に当て嵌まりますよ?
自分、もしかして今まで気付かない内に変態の巣にいてしまっていたんですか? 何て恐ろしい事をしていたのでしょう……!
そんな馬鹿な思考をしていると近くの掃除ロッカーから何かが這い出てきた。
それは白い塊で、その塊からは何故か人間が持っている両足という概念がついており、毛深い所を見ると男性の足なのかもしれないと思考が勝手に結論を出す。
そして今気付いたことなのですが、片方はシーツですが、もう片方は抱き枕。それに表面には最近武蔵放送で流されている人気の美少女キャラ"魔法(ケルト)少女バンゾック"じゃありませんか。
確かあれ。第一話で出てきたマスコットキャラクターを誤って魔法の素材にして何故か触手系のアニマルが生まれてしまって大騒ぎになってしまったんですよねーと思い出す。
それでも人気があるのはバンゾックが物凄く可愛いから見逃されているんですけど。
とりあえず目の前にいる物体はそんな可愛い存在じゃないんですけど。
そしたら何故か目の前の物体から、そうシーツを被っている方の物体の人間に例えたら鼻あたりから何故か赤い色が広がっていた。
「だ、大丈夫、大丈夫?」
「ん、だ、大丈夫コニたんっ、ちょっと鉄分が出ただけ……!」
意味が解らない。
理解力はいい方だと思っていたのですがここまで理解できない存在が目の前にいるなんて……世界は本当に広いですねー。
そしてその後に目の前の物体はこっちに襲い掛かってきた。
決め台詞は
「新しい……価値観……! It's destiny!!」
その後、ヨシナオ王が出て来て、そのままの流れで今日はお開きかなとそこに集まっている全員が全員何となくそう思っていた。
明日で何かが変わる。そう思っていたからこそ───今日起こった変化はただの驚きでしかなかった。
最初に気付いたのは鈴であった。
彼女が持っているのは視覚がない代わりに鋭いという言葉では言い表せない聴
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ