そして日々はいとも簡単に壊れ
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滅ぶと言われて実感何て湧く筈がないですし、世界が滅びるという事を経験しているわけでもない。
だけど、それでも現実は受け入れなければいけないという事でしょう。このままでは自分達は卒業すること出来ず、自分の進路……夢を達成できないという事なのだから。
そこまで思って、つい、とある少年の事を思い
「お。アサマチがまた馬鹿熱田の事を考えているぞ」
「なぶっ! ど、どうしてそこまで的確に人の考えを読むことが出来るんですかマサ! ま、まさか……! 心眼とかですか!? 何時からそんなイタイ奥義を身に付けたんですか!?」
「面倒臭いから前半だけ答えるけど顔」
直ぐに近くの窓を見て自分の表情を見ると───納得してしまったので俯いた。
ま、不味い……! 明らかこの表情は不味いですよ……!
周りがにやにやしている事は明らかなので絶対に顔を上げない。
自分の表情を言葉にすると絶対発狂するので意地でも言葉にはしない。自分でもこの表情はどうかと思っている。
一体何のせいだろう?
あ、わかりました。
そう、彼のせいです。
ええ、彼のせいです。
間違いなくあのリアルヤンキーのせいです。
そうに違いありません。
というかそうに決定しました。
全部全部。
シュウ君のせ───
「ひゃっはーー!! 爆発は料理……!」
謎の声と共に調理室が爆発する音が響いた。
……は?
アデーレは本気で何が起こったかさっぱり理解できなかった。
いやいや、少し違いますね。
何が起こったか理解できないのではなく、何故そんな事になったのかが理解できないが正しいですね。
爆発がした場所は調理室。外の窓から視覚で確認しましたし、聴覚でもそうだと判断しています。これでも耳は良い方なのだ。
そしてその良い耳が爆発する前に聞こえてきた少年の声を捉えている。
あの声は
……副長でしたね。
声の色からして思いっきり楽しんでいるのがひじょーーーーに解ってしまった。
という事は深刻な事ではないのでそんなに深く考えるべきではないのでしょうか。
ううむ……難しい判断ですねーー。
あれでも一応副長ですし。いや、だからこそ副長なのかも。いやいやいや、疑ってばかりではいけませんよ自分ーー。もっとこう何時もの副長を思い出して考えてみれば……あ、駄目ですね。
「浅間さん! 副長が何時も通り変態活動をしてますよー」
「……アデーレ。対応が速過ぎじゃありませんか?」
「あれれ? 自分、何か間違いましたか?」
理解力の速さで憐れまれるなんて初めてのシチュエーションです。
そういえば確か副長と一緒に確か第一特務と第二特務も一緒だったはずでしたが……あ、遅れて出てきまし、た?
変な抱き枕
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