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夢幻水滸伝
第二百四十九話 義侠心を胸にその六

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「そうしたことがありまして」
「それで、ですか」
「ここにお邪魔しました」
「お邪魔とはとんでもない」
 市長は紅美の言葉に驚いて返した。
「よくぞ来られました」
「そう言って頂けますか」
「はい、それで旗揚げですか」
「それで困っている人達を助け」
「この世界もですか」
「助けたいです、政には自信がないですが」
 それでもというのだ。
「出来るだけのことをして」
「そうしてですか」
「やっていきたいですが」
「わかりました、では市として菖様を全力でお助けします」
 市長は確かな声で応えた。
「是非この湖北省の統一の為に頑張って下さい」
「まずはこの省を統一しまして」
「多くの人が穏やかに暮らせる様にしてくれますか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうさせてもらいます」
「それでは」
「これより立ち上がります」
 紅美は市長にも約束した、そうしてだった。
 まずは武漢とその周りの賊やモンスター達川や湖にいる者達まで自ら兵を率いて成敗していった、すると。
 治安は見る見るうちに改善してだった。
 紅美の名は知られた、そしてだった。
「周りの街や村もですね」
「はい、次々にです」
「菖様の下に加わりたいと言ってきています」
「自ら降ろうとです」
「そう言ってきています」
「ではです」
 紅美は執務を執りつつ周りの官吏達に応えた。
「これよりです」
「これより?」
「どうされますか」
「来る者は拒まずで」
 この考えでというのだ。
「加わりたいという街や村は全て迎えます」
「そうされますか」
「そうしてですか」
「勢力に加えて」
「治めていかれますか」
「そうします、そしてどの街や村も」 
 その全てをというのだ。
「警察も軍も整えて」
「治安をよくしますか」
「そうされますか」
「この武漢の様に」
「悪人は見過ごせないです」
 紅美はこのことを強い声で述べた。
「私が出て成敗出来ればしていますが」
「それもですね」
「お一人では限度がありますね」
「紅美様だけでは」
「どうしても」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「ここはです」
「はい、警察や軍を整えて」
「街や村その周りの賊を成敗し」
「獣やモンスターも退治する」
「そうしますね」
「陸地だけでなく湖や川もです」
 そちらもというのだ。
「そうします」
「この湖北省は水運がいいです」
「だからですね」
「そちらもですね」
「水上警察や水軍を整えて」 
 そうもしてというのだ。
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