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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第五幕その三

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「よくしてもらっているから」
「だからだね」
「そう、是非ね」
 今回もというのです。
「そうさせてもらうよ」
「それじゃあね」
「うん、一緒にね」
「いい時計を探してくれるんだね」
「そうした時計でしかもね」
「しかも?」
「うん、見事なものをね」
 品質のことも言うのでした。
「探そうね」
「それじゃあね」
「そういえばね」
 ここでトートーが言ってきました。
「お静さんは服をプレゼントするんだったね」
「京都とか言ってたね」
 ダブダブも言います。
「呉服で」
「まさか呉服プレゼントするのかな」
 老馬はまさかというお顔で言いました。
「どうなのかな」
「高いから違うじゃないかな」
「京都の着物って滅茶苦茶高いわよ」
 チープサイドの家族は値段のことをお話します。
「だから流石にね」
「無理かな」
「呉服の鷹さって凄いしね」
「そうそう、目の玉が飛び出る位で」
 オシツオサレツは二つの頭で言い合う様にお話します。
「もうね」
「そうそう買えないよ」
「幾ら何でもね」 
 プレゼントにするにしてもとです、ガブガブは思いました。
「呉服は無理よね」
「ご夫婦だから二着だしね」 
 ジップはガブガブに応えました。
「その分高くなるからね」
「幾ら何でも高過ぎるわ」
 ポリネシアは心から思いました。
「京都の呉服はね」
「一つ持っていたら財産だね」
 チーチーはそれ程だと言い切りました。
「まさにね」
「あんな高い服なんてそうないね」
 王子も言いました。
「実際に」
「世界でもね」
「確かに高い服はあるわ」
「絹で織られていてね」
「王室の方となるとそうした服着られるよ」
「ドレスなんてものもね」
「昔の欧州の王族の人なんてそうだね」
 王子はこちらの人のお話をしました。
「豪奢なドレス何十と持っていたね」
「上等な絹を使って」
「デザインも見事で」
「マリー=アントワネットもそうで」
「貴族の人だってね」
「それがステータスでもあったしね」
 王室そして貴族の人でもです。
「そうだったけれどね」
「凄かったね」
「あの人達のドレスも」
「滅茶苦茶高価で」
「財産になる様なものだったけれど」
「そのドレスにも負けていないよ」 
 京都の呉服はというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「欧州の王室や貴族の人達のドレスにも負けてないよ」
「高価なものになると」
「もう財産みたいで」
「色合いも凄いからね」
「芸術品だよ」
 そこまでのものだとです、先生歯言いました。
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