第五幕その一
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第五幕 服と時計
王子は先生の研究室の中で先生から田中さんご夫婦のダイアモンド婚式のプレゼントのお話を聞いてです、そうしてなのでした。
そのお話を聞いてです、王子はレモンティーを飲みながら言いました。
「時計なんだ」
「そう、ギリシア文字で木製でね」
「置くものだね」
「そうした時計をね」
「プレゼントするつもりなんだ」
「古風な感じのね」
そうしたというのです。
「趣のある」
「そうなんだね」
「それで考えているのは」
先生は王子にさらにお話しました。
「オルゴールタイプでね」
「日本製だね」
「時計もね」
「他のものと同じくだね」
「日本製がね」
「一番いいんだね」
「長持ちしてね」
壊れにくくてというのです。
「しかもね」
「精巧だね」
「色々な機能も付いていたりね」
「だからだね」
「そう、時計にしてもね」
こちらもというのです。
「何といってもね」
「日本製ね」
「それがね」
まさにというのです。
「一番だよ」
「それでなんだ」
「そう、だからね」
「日本製から選ぶんだね」
「ブランドはね」
こちらで考えると、というのです。
「スイスになるけれどね」
「スイスの時計は有名だからね」
「性能も高いからね」
「そう、けれどその性能もね」
これもというのです。
「実はね」
「日本製の方がだね」
「よくてね、それにだよ」
「日本製の壊れにくさと」
「長持ちすることとね」
それにというのです。
「面白い機能がね」
「沢山あるから」
「そのこともあるから」
「日本製なんだね」
「僕はそう思うよ」
「そういうことだね」
「それでだけれど」
先生は王子にさらに言いました、そうしながらです。
お茶を飲みました、見ればそのお茶は王子が飲んでいるものと同じレモンティーでそれを飲みながら言うのでした。
「時計屋さんで探すつもりなんだ」
「そうした時計をだね」
「うん、ただ機能はね」
今お話したこれはといいますと。
「あまり考えていないんだ」
「そうなの」
「日本製だと何でも色々機能が備わっているね」
「もう新機能とかね」
王子は笑ってお話しました。
「車でも何でもね」
「備えるね」
「それでその備わった機能をね」
「他のメーカーもだよね」
「備えるから」
だからだというのです。
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