暁 〜小説投稿サイト〜
不可能男との約束
祭の前の静寂
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を周りは可哀想な目で見ているのだが、気付かず暫く笑いあった後。自分を批評した相手に真面目な顔で人差し指を指して叫んだ。

「お前、最悪だな!!」

「お前ら全員が駄目なんだよ!!」

四人のツッコミと周りのツッコミがその場を炸裂する。
ツッコミにツッコミを仕掛けるという上位ツッコミスキルを如何なく発揮する梅組。こいつらもう駄目だというツッコミを入れるべきだ。

「フフフ、でも愚弟。エロゲ友情のお蔭でいい練習が出来たじゃない。さぁ! ここからは愚弟。あんたのターンよ! その思いの丈を手紙に乗せまくるのよ! いい!? 乗るのよ! 英語で言えばmountよ!! いやらしいわね!」

「姉ちゃん姉ちゃん! どうやって手紙に乗るんだよと言う当たり前のツッコミは置いとくけど、ぶっちゃけ言うけど姉ちゃんの常識おかしくねぇ!?」

「フフフ、それはね愚弟。あんたの常識が私の常識に劣っているのよ。だって私は賢姉だもの! 凄いでしょう!」

確かに凄いな……と周りが小さく呟くが葵姉弟には届いていないし、届ける気もないので皆無言で空を見上げた。空の青さが目に染みてしまった。
凄い事とまともなのはイコールじゃないんだと一つ大人の階段を上った梅組であった。

「ねぇ、ソーチョー。ぶっちゃけて言うと話逸れてるとナイちゃん思うんだけど」

「あ? あーー本当だ! 危ねぇ危ねぇ……周りの外道どものインパクトにやられて危うく本来の目的を忘れるとこ……あーー! 駄目駄目駄目ぇーーーーー! そんな! 俺の股間を乱暴に扱っちゃらめーーーーーー!!」

全員の蹴撃が見事に股間に命中したので皆でふぅと気分悪くなり、当たった足をトーリに擦り付けて元の場所に戻る。
トーリが涙目でこちらを睨んでくるが無視の一択。
だがそこでお……! と叫んで立ち上がったので男性陣はおお……! と感心したように息を吐いた。

「と、とりあえず、これで準備は整ったってわけだな……! 準備までに幾つもの試練を超えちまったぜ……!」

「これで葵君も心配ないね。君はきっと隠された力を解放したはずだ……! さぁ! 声高らかに叫ぶんだよ! 例えで言うなら「唸れ俺の必殺……! マキシマムカンチョー!!」とかね!」

「フフフ。オタクが何か言っているけど無視しなさい愚弟。今はただアンタの心の中にある彼女の良い所を書いてみなさい」

「よーし! 俺やってみるよ姉ちゃん! 上手く言葉には出来ないと思うけど、上を目指すことは止めないぜ……!」

などと色々と馬鹿な事をやって結論はとりあえずホライゾン枠の乳を揉むという結論になった。
うむと周りの皆は何時もの自分達だなと思って、何も思わない事でその異常事態を解決せずに解決させた。ようは現実逃避である。
すると、階段の上から足音
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ