第五百四話 生きもの達を見てその六
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「助かってるぞ」
「君達に問題がなければいいではないか」
壇は国王のことは然程考えていなかった。
「お飾りでいるだけならな」
「あの、世の中お飾りも務まらない人いますよ」
タスクも檀に言ってきた。
「何といいますか」
「あまりにも、でだな」
「はい、そういう理由で」
「そして国王はだな」
「どうにも」
実際にというのだ。
「そうみたいですよ」
「ではだ」
壇はここまで聞いて解決案を出した。
「王様の交代だ」
「それですか」
「そうすればいい」
「まともな人にですね」
「どう聞いても他の王族の人達はいいからな」
「正直言って粒揃いだぜ」
ヤミも言ってきた。
「俺が見てもな」
「やはりそうか」
「有能でちゃんとわかってる奴が多い」
「騎士団長もいる位だな」
「うちの姫様だってそうだしな」
ノエルのことも話した。
「その兄さんだって相当だぜ」
「他にも赤いところが凄いみたいだな」
万丈も言ってくた。
「聞いた限りだと」
「俺のところだな」
レオポルドが嬉しそうに応えた。
「姉上も兄上も凄いぞ」
「あんたよりもだよな」
「俺なんか足下にも及ばないぞ」
まるで我がことの様に嬉しそうに言う。
「お二人共な」
「そうだよな、だったらな」
「王族の誰かが王に即位すればいい」
壇はまたこう言った。
「それならな」
「それが実は貴重な光魔法の使い手なのよ、王様」
チャーミーがこのことを言ってきた。
「そうした人でもね」
「だからか」
「そうなの、宝の持ち腐れって皆言ってるけれど」
さらっと本音も出した。
「そうした人だからね」
「退位はさせられないか」
「それに王族の人達が粒揃いなのは確かだし」
このことは事実でというのだ。
「だからね」
「それでだな」
「王様の交代もね」
「難しいか」
「そうなのよ」
「まあ止められる人もいるしね」
フィンラルはこの辺りの事情も話した。
「魔法帝もおられるし」
「その魔法帝さんの方がずっと凄いだろ」
万丈は見てもだった。
「どうもな」
「まあそこは言えないけれど」
「それでもか」
「国民も言うまでもなくだから」
「わかってるんだな」
「他に優れた人が多いっていいね」
フィンラルは笑ってこうも言った。
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