第五百四話 生きもの達を見てその二
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「むしろね」
「そうなんですね」
「逆にね」
「あと主食は笹だけれど」
「お肉も食べるの」
このことは寧海と平海が話した。
「雑食なの」
「このことも覚えておいてね」
「あと強いことも覚えておくことだ」
二ノ宮は真顔で述べた。
「爪と牙を見ればわかるな」
「あの、本当に熊みたいですね」
アクが見てもそうだった。
「パンダって」
「そうだ、熊だ」
二ノ宮も否定しなかった。
「だから強いんだ」
「やばいですね」
ペコリーヌも見て彼女のいつもの言葉を出した。
「それはまた」
「実際にやばい」
二ノ宮も否定しなかった。
「だから下手に挑発するな」
「わかりました」
ペコリーヌは右手で敬礼して笑顔で応えた、その仕草も口調も軽いが彼女も真剣に見て返事をしている。
「そうします」
「是非な」
「とりあえずコーナーの中にいるから安心だぱーー」
ころ美は笑顔で述べた。
「その中に入らないと大丈夫だぱーー」
「ふむ、元気そうだな」
紅麗はパンダ達を見て冷静に述べた。
「何よりだ」
「あれっ、紅麗の旦那今は別にな」
イレーネはその紅麗を見て意外といった顔で述べた。
「怖くねえな」
「そんなこと言ったら失礼よ」
プリシラはぽつりと言った姉を困った様な顔で咎めた。
「怖いとか」
「悪い、気を悪くしたら簡便な」
「それ位はいい、別に私も戦いでないとな」
「闘争心は出さねえか」
「出す必要がないからな」
それ故にというのだ。
「出しはしない」
「そうなんだな」
「普段から闘争心や殺気を出すとかえって面倒だ」
そうした事態になってしまうというのだ。
「まして今の私は企業グループを経営しているしな」
「社長さんか」
「社長兼会長だ」
こうイレーネに話した。
「あの男の企業グループをそのまま乗っ取った形になった」
「そうなんだな」
「そして出来るだけ健全な経営を旨としているしな」
「そうしたもんは普段出さねえか」
「そうする様に努めている」
「成程な」
「実際に紅麗様はホワイトよ」
神威がこのことを保証した。
「お陰であたし達も気持ちよく働けてるわ」
「それは何よりだな」
「そうよね」
イレーネだけでなくプリシラも応えた。
「やっぱり働くならね」
「健全が一番だよな」
「うん、僕もそう思うよ」
ワニベも同感だった。
「二ノ宮君と会うまでは僕も大変だったしね」
「ブラックなんて狙い下げ」
ミウはぽつりと述べた。
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