第143話
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ン陛下より下りている貴方への新たな”辞令”を今この場で伝えさせてもらうわ。」
「―――――はい。」
自分の問いかけに答えた後席を立ったセシリアの言葉を聞いたリィンは席から立って姿勢を正した。
「『灰獅子隊軍団長としての今までの功績を評して現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルンの名において、リィン・シュバルツァーを”少将”から”将軍”に昇進する事とする。並びにリィン・シュバルツァーをエレボニア総督に任命する。』――――――以上よ。」
「リィン・シュバルツァー、皇帝陛下からの辞令、謹んで受けさせて頂きます……!」
「お主は今まで”将軍”に就いたメンフィルの将達の中でも最年少かつ歴代最速じゃ!そんなお主が所属している期間が短かったとはいえ、余を護る親衛隊の一員であった事は余も誇らしいぞ、リィン!」
「フフ、改めてにはなりますが、”将軍”への昇進、そして目的を果たした事、おめでとうございます、リィン将軍――――――いえ、総督閣下♪これからも”末永く”よろしくお願いしますわね♪」
懐から書状を取り出して宣言したセシリアの宣言に対してリィンは迷う事なくその場で敬礼して同意し、その様子を見守っていたリフィアは自慢げな様子でリィンを見つめ、ミルディーヌ公女は微笑みを浮かべて拍手をしながらリィンの昇進を祝福した。
「――――――今から”エレボニア総督”の件を含めた戦後のエレボニアの処遇についての詳細な説明をする。二人とも席に着け。」
「「はい。」」
そしてリウイが指示をするとセシリアとリィンはそれぞれの席に着席した。
「まずは我らメンフィル・クロスベル連合に敗戦したエレボニアに調印させる予定である”仮の条約”が書かれている写しを渡すから、それを確認してからお前がわからない事や疑問に思う事を説明する。」
「―――――拝見させて頂きます。」
着席したリィンはリウイから渡された書状を確認した。
メンフィル・クロスベル連合との戦争に敗戦したエレボニア帝国が敗戦国として承諾しなければならない条約は以下の通り
1、”四大名門”の前当主の内、ヘルムート・アルバレアとクロワール・ド・カイエンの身分を剥奪し、更に二人の身柄をメンフィル帝国に引き渡し、メンフィル帝国が二人に与える処罰内容に反論せずに受け入れる事
2、レグラムを除いたクロイツェン州全土と第二海都フォートガードを始点としたラマール西部全土、ルーレ市からラウス市までのノルティア東部全土の領地の統治権、”ザクセン鉄鉱山”の所有権の80%、アルバレア公爵家の全財産の80%をメンフィル・クロスベル連合に贈与する事
3、エレボニア帝国の内戦とメンフィル・クロスベル連合とエレボニア帝国
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