第143話
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足止めをした際にセシリアが口にした話――――――メンフィルが考えている戦後のエレボニアもそうだが、リィン。お前自身の将来についてもその場にいた灰獅子隊の者達から既に聞かされていると判断していいのだな?」
「!はい。教官がアリサ達に語った話――――――我が国の思惑についてはエーデルガルト達からは一通り教えてもらいました。その……先程のミュゼの自分への呼び方も考えると、やはりメンフィル帝国政府はエレボニアの存続を許してくださるのですか……?」
リウイの問いかけに対してリィンは表情を引き締めて答えた後懇願するかのような表情を浮かべて訊ねた。
「うむ!余や父達――――――メンフィル帝国政府や皇家の思惑も関係してはいるが、何よりも幾ら”祖国を正す為”とはいえ、祖国を滅ぼそうとしていた余達メンフィル・クロスベル連合と共に祖国であるエレボニアと戦ってきたヴァイスラント新生軍もそうじゃが、お主の配下としてエレボニアと戦い続けたアルフィン皇女達の連合に対する今までの貢献も考え、様々な条約をエレボニアに呑ませる事にはなるがエレボニアを存続させる事をメンフィルもそうじゃが、クロスベルも同意した事で満場一致でエレボニアの存続は決まった!」
「フフ、恐縮ですわ。――――――メンフィル・クロスベル連合によって滅ぼされて当然だった我が国が存続する事を許して頂いたのも、リィン少将。貴方のお陰でもありますわ。このお礼は後で必ず私がヴァイスラント――――――いえ、エレボニアの全国民を代表して”私自身の身体を使って”返させて頂きますわね♪」
「オレ様達の目の前で堂々と誘惑するとはやるじゃねぇか!だぁはっはっはっ!」
「ふふっ、初対面でありながら忠誠の証として処女を捧げろと言われたその日にヴァイスさんに処女を捧げたユーディットさんの従妹だけあって、大胆な所もそっくりね♪」
(そんなことをしていたのですか、お父様……)
「ちょっ、よりにもよって陛下達がいる前でいつもの調子でからかわないでくれ!?そ、それよりも自分がこの場に呼ばれた理由は殿下が先程口にされた”エレボニアが存続する代わりに呑む事になる条約”の件と関係があるのでしょうか?」
リィンの問いかけに対して堂々とした様子で答えたリフィアの話を聞いたミルディーヌ公女はリフィアに会釈をした後妖艶な笑みを浮かべてリィンにウインクをし、ミルディーヌ公女の行動にリウイとリフィア、セシリアが冷や汗をかいて脱力している中ギュランドロスとルイーネは呑気な様子で笑いながら見守り、ルイーネの話を聞いていたメサイアは呆れた表情で溜息を吐き、リィンは慌てた様子でリウイとリフィアを気にしながらミルディーヌ公女に指摘した後気を取り直してリウイ達を見つめて訊ねた。
「ええ。その事について説明する前にシルヴァ
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