第一章
[2]次話
猫とインスタ
竹内桜は幼い頃実家で生まれた子猫のうちの一匹のシロと共に暮らしている、他の兄弟達は今も両親と一緒に実家で暮らしている。
「いや、私が寂しいからってね」
「それでなのね」
「お母さんがシロを家族にって言ってくれたの」
桜は職場の同僚の紅葉を自分のマンションの部屋に招いた時にそのシロ、白い雌猫の彼女を見せつつ話した。桜は長身で少し面長ですらりとしている。細い目と大きな唇で小柄で丸顔に垂れ目の紅葉とは対照的な外見だが髪型は二人共黒で長く似ている。
「そうしてくれたのよ」
「一人暮らしだから」
「そう、実際にシロがいてくれるから」
桜は笑顔で話した。
「寂しくないわ」
「猫がいたら」
「それだけでね」
「そうなのね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「我儘よ」
このことは少し苦笑いで話した。
「猫はね」
「うちは犬飼ってるけれど」
紅葉は自分のことを話した。
「お家でね」
「あんた実家暮らしで」
「それでね」
「マルチーズ飼ってるけれど」
「我儘じゃないのね」
「素直で遠慮がちでね」
そうした性格でというのだ。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ