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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二十五話 断罪王Σと美少女イマジナリ―フレンド・アリス。子供に死んでほしくないとか言ってる奴は子供なんて作るな!人間なんだから死ぬに決まってんだろ!自分勝手な思想を子供に押し付ける奴らはコンセントにつながれたままの家電製品とハグしながらプールでシンクロナイズドスイミングでもしてろ!
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セメルはいつか死んでしまうわ、死んでしまった人には今はないのよ」
「僕は...」
昼休みの終わりを告げるチャイムが校舎裏まで聞こえてくる。
「さ、行きますか戦場に」
僕とアリスは手を繋いで教室に向かう。
三階の窓から罵声と共に僕の教科書や筆記用具が落ちてくる。
「つらくないの?」
アリスが僕に言った。
「僕が思うに不幸な人は自分より幸せそうな人間を見ると、イライラするんだと思う。だからいじめっ子たちにしてみれば、僕とアリスは幸せに見えるのかもしれない」
僕の言葉にアリスが微笑む。
こころが癒される。
いじめられる度にアリスとこのやりとりができる僕は幸福者である。
*
次の日の昼休み、僕はいつものように不良たちに校舎裏でボコボコにされていた。
しかし、いつもより人数も多く、いつもより激しい暴力に僕は今までに感じたことのない死の恐怖を覚える。
そして、それと同時に、この暴力の先に永遠の安らぎが待っているという思考が脳内を埋め尽くす。
でも、僕が死んでしまったらアリスは一体どうなってしまうんだろう?
僕はさっき、アリスのために生きてみようと自分の心に誓ったはずなのに。
「セメル、そろそろお別れだね」
「お別れ?ああ、この世界からかい?」
「セメル、事実から目を背けないで」
「いやだ!僕が君と契約して今を超越すれば君は消えてしまう、そうだろ?」
「でも、このままだとセメルが死んじゃうわ」
「いやだ!」
「私と今、契約しないなら私は今、この瞬間からセメルと絶交してセメルの前から姿を消すわ!」
「そんな...」
「私に嫌われて私に永遠の孤独を味あわせて契約せずに死ぬか、私と契約して笑顔で私とさよならするか」
「僕はアリスと契約せずにアリスに嫌われたまま死ぬのはいやだ!でもアリスと契約すればアリスは消えてしまう!」
「早くしないと、死んでしまうわよ」
「僕が死んでしまったらアリスは僕と絶交して、僕のことを嫌いになってしまう」
「そうよ」
「だったら僕は生きて、アリスと笑顔でお別れするほうを選ぶ!」
「シ」
「ン」
「ゴ」
アリスの口が三回動いた。
僕は反射的にアリスの口の動きを真似していた。
「シンゴ...?」
シンゴ、僕がそう唱えた瞬間、 僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
シンゴ、それがアリスとの契約の証であり、今を超越する存在、断罪王Σに変神するのに必要なキーワードだったのだ。
怪物と化した僕の姿を見た不良たちが一斉に逃げ出す。
アリスを失った僕の両目から一斉に大量の涙が流れる。
「ンナァァァァァァァァァァァァッ!」
アリスを失った僕の叫び
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