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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
解けない誤解
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行くと上手くいかなさそうでな! カルラの部屋に入れさせてもらえないか!?」

 嫌な予感的中! そんなの的中しなくていいんですよ本当に!?

「あ、ごめん。それ無理」

 しかもなんで鈴さんが答えるんですか!

「……私はカルラに聞いているのだ。お前には聞いていない」

「関係あるわ。今日から私がこの部屋のもう一人なんだから」

「なんだと!? それは本当かカルラ!」

「あわわわわわわわおおおおおおちいちちちついててててて!」

 ですから鈴さんも箒さんも人の襟首を掴んで頭揺らさないでくださいってば!

「あ、すまん」

「もう………」

「で?」

「正確にはまだです。確かに私は許可はしましたけど先生にちゃんと許可取ったわけでもありませんし……」

「よし! ならばここは同じクラスの私が………」

「後から来て何言ってるのよ! ここは私が住むの!」

「ふん、ならさっさと先生の許可を取ってきたらどうだ? 織斑先生の………な」

「う………な、ならあんたもさっさとその織斑先生の許可を取ってきたらどうなの!?」

「そ、それは……」

 そうなんですよね。一年生の寮長はなんと言ってもあの織斑先生。
 二人から見ればそれは要塞対歩兵の戦いです。どう考えても勝ち目はありません。

 そう思ったとき……


コンコン


 誰かが扉を叩く音が……デジャヴ!? デジャヴなんですか!?


「カルラさん? お話があるのですけどいらっしゃいますか?」


 扉の向こうから聞こえた声はセシリアさんのもの……誰か助けて……


 結局その後セシリアさんも交えて誰が私のルームメイト……一夏さんの隣の部屋になるかの大論争。

 しかし『三人寄れば文殊の知恵』と言いますが、あの鉄壁要塞(織斑先生)を崩す算段は全く出ず、近日中にIS勝負で勝った人が織斑先生に直談判に行く、ということで決着が付きました。

 ちなみに3人の大論争の間、私は完全に蚊帳の外で弁解を行う余地がなかったのは言うまでもありません。
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