R1話 TOKIMEKIの灯火
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似合うよ。」
「も、もう〜!またそんな適当なこと言って…!」
褒められた歩夢は嫌な感じを装いながらも、嬉しさを隠しきれない。
長い話が始まる……と思いきや、緑瞳の子はそのワンピースの隣??ウサギの耳がついたパーカーを目にする。
「幼稚園の時こんな格好してたよね!」
「あぁ〜懐かしいね。」
「可愛かったなぁ〜」
感慨に浸る緑の子。
そして好奇心に駆られて歩夢なる彼女に提案する。
「ねぇ、ちょっとやってみてよ!」
「何を?」
「あゆぴょん…」
「はぁ?」
両手でウサギの耳を再現してみる緑の子……しかし歩夢は呆れた顔を示し、下らんと言わんばかりに立ち上がる。
「やるわけないでしょ?…もう〜!」
「え〜」
「何かお腹空いてきちゃった。下降りない?」
「賛成だぴょーん♪」
「【侑】ぴょんの方が可愛いんじゃない?」
「それはないぴょーん。」
ふざけ合いながらもその雑貨店を後にする2人……侑と歩夢。
それを見つめる???黒き影。
「あれが……高咲侑???か。」
追った。
????※????
ダイバーシティの外にあったコッペパンの車での販売……立て看板には『エルシャム王公認!最高にハイっな旨さの王様コッペ!』などと奇天烈なものが飾られていた???バカらしいことこの上ない。
「すいませーん。さくらあんホワイトコッペパンくださーい!」
「了解……」
「……?」
侑は店員の不可解さに疑問をよぎらせる……が、そんなものはすぐに消え失せる。
しばらく待つと、その店員は注文の商品を侑に渡す。
「さくらあんホワイトコッペパンの誕生です。」
「は、はい……」
「それと……高咲侑くん。」
「!!」
自分の名前を不意に呼ばれたことに驚きを隠せない侑……その男の店員は不気味な発言を続ける。
「今日は君の復活祭だ……お代はいらないよ。」
「復活…?あなた誰なの?」
「全てを祝う…王の命令に従う者??とでも言っておこうか。」
「?……あれ!?」
深まる疑問ーーそして生まれる期待と不安。
そんな中でその謎の男は消えて……店員は明らかにその男ではない人が担当していた。
混乱する侑であったが、その場は割り切って歩夢が待つ石のベンチへと向かう。
歩夢は侑の腑に落ちない顔をいち早く察知して、それを尋ねる。
「どうしたの侑ちゃん?」
「ん?あぁ…何か怪しい男の人が店員だったから…お金はいらないって??」
「男の人……確か店員は女の人だった気がするけど??」
「うーん…不思議なこともあるんだなぁ。」
侑は歩夢の
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