R1話 TOKIMEKIの灯火
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
生まれたトキメキ……
タダでそれが人間に宿るとでも?
そんな都合のいいことは存在しない。
本来持っていた輝きを捨てることで……トキメキは生まれた。
悲しきかな。
トキメキを宿せば、輝きに惹かれるのだ。
その瞬間……欲というものが生まれる。
?????※?????
個性を共存させ、真に調和する社会を目指すエルシャム王国。その勢力は瞬く間に拡大していった。
人間の寿命の急伸長、各大陸の拡大日本の形成、日本列島の文明中心化……そのような混沌とした世界を善を持って統治する王など稀な存在。
そのカリスマと善政に魅かれた者は多く……当然統治する領域は広大なものとなった。
その領域内では国や文化どうしでの対立、人種差別などはほとんど存在しない???まさに高度な文明でありながら、搾取がなく、縄文時代のようなお裾分けや共存共栄がなされた……限りなく理想郷に近いもの。
王国とは名ばかりの理想の園であった。
しかしながら、その存在を危惧する者は多くいた。
一部では大東亜共栄圏の実現だと揶揄され、まだ国内で強い権限を持つ欧米政府や多国籍企業が非難の声を上げた……
それもそのはず、彼らにとって搾取のない共存共栄など、自分たちの地位を脅かしかねない理想なのだから。
そこで???彼らの一方的な妥協案として、日本の現首都圏を日本政府による自治特区にしてはどうかと提案した。
それが実現した…… 東京お台場。
様々な人が流入した日本でも、特に流入量が多い東京。
それを見据えて、多文化調和の象徴地区???それがお台場なのだ。
お台場 ダイバーシティ???幼馴染の女が2人。
雑貨屋にて、ライトピンクの髪色に三つ編みシニオンの娘が尋ねる……黒髪に先端が緑色の子。
「これは?」
「うーん…いまいちトキメかないね〜」
「どうする?」
「他の店行ってみよっか?」
「そうだね〜」
2人は談笑しながらその雑貨屋を後にする……と、緑の瞳の子がショウウィンドウに引き付けられる。
その中に置かれている、可愛らしさの塊のようなピンクのワンピース??
「歩夢、これいいんじゃない?」
「えっ?」
「似合うと思うよ!」
緑の毛先の子がすすめるワンピース……しかし、【歩夢】と呼ばれる彼女は顔を赤らめてそれを否定する。
「い、いいよ〜!可愛いとは思うけど子供っぽいって〜!」
「そうかな…?ついこの間まで来てたじゃん。」
「小学生の時の話でしょ!???もうそういうのは卒業だよ。」
「着たい服着ればいいじゃん。歩夢にはどんな服も
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ