222 休息中の襲撃
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石を利用して大波を出した。だがその時、急にブー太郎の両手が上がった。
「ブー太郎、どうしちゃったのお?バンザイなんかしてえ?」
まる子がからかった。
「違うブー!両手が勝手に上がったんだブー!」
そしてブー太郎の手から石が離れた。関根もいつの間にか刀を話して両手を挙げている。
「こ、これは敵の能力なの!?」
かよ子は驚いた。
「ここにいたか。杖の所有者が!」
遠くから男の声がした。
「だ、誰!?私の杖を取りに来たの!?」
かよ子は問答する。男は近づいて来た。
「そうさ。我が名はムラト1世。オスマン帝国の皇帝の一人だ!」
「お、おすまん・・・?なんじゃ、そりゃ?」
友蔵は言葉が聞き取れなかった。
「オスマン帝国!嘗て中東にあった帝国だ!」
石松は単刀直入に説明した。
「さあ、杖を貰う為の聖戦を始めよう」
「この野郎、一撃で片付けてやる!」
大政は怒って槍を出現させ、数本ムラト1世の元に飛ばした。
「簡単に聞くか!」
槍が消滅した。同時に大政も両手を挙げられ行動を封じられてしまう。
「くう!」
「武器を使用して攻めても倒しきらねば何にもなるまい・・・!!」
次郎長はどう打破すべきか悩む。
「う・・・!!」
かよ子は杖を向けようとした。
「待て、山田かよ子、無闇に杖を向けてもお主まで動けなくなるうえに簡単に杖を取られてしまうぞ!」
「あ、ごめん・・・」
かよ子は杖を使うのを止めた。
(またおっちょこちょいやっちゃったよ・・・)
「ははは、もう為す術がないか!纏めてくたばりやがれ!」
ムラト1世が剣でかよ子に攻めにかかる。
(どうしよう、羽根の結界で守る?いや、それでも動けなくなって杖が取られちゃう・・・)
「く、くう・・・!」
「かよちゃん!」
「山田!」
「山田かよ子!」
皆はかよ子を心配して呼ぶも、かよ子はどうするか考えてしまった。ムラト1世から防御をしても動けなくなってしまう。仮に成功したとしても一人一人戦える者が減っていくのみである。
「こ、来ないでーーー!!」
その時、ムラト1世が吹き飛ばされた。
「うご・・・、な、なぜだ!?」
「・・・え、な、何が・・・!?」
「そうか、武装の能力だ!!皆の者、武器を使えなければ能力だけで戦えばよい!」
「そうか!」
「よし、俺がやってやる!」
大野が石を使わずにムラト1世に飛び込み、殴り込んだ。ムラト1世は吹き飛ばされる。
「俺も行こう」
続いて椎名もムラト1世に殴り込む。ムラト1世は剣で応戦するが、その剣も弾き飛ばされた。
「な、こんな事が・・・。我が能力はこれだけではないぞ・・・!」
ムラト1世は立ち上がる。
「ああ、アラーよ、この者達に裁きを・
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