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夢幻水滸伝
第二百四十八話 石と共にその十一

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「整っているかと」
「確かにな」
 施もそれはと答えた。
「安徽省の状況を確認したが」
「如何でしょうか」
「自分の言う通りや」
 嘘偽りはないというのだ。
「確かにや」
「政が出来ていますか」
「治安がよくて産業も栄えててな」
 そうしてというのだ。
「道も橋も堤も整ってる」
「そうですか」
「学校まで建ててるしな」
「小学校を重点的に」
「ええ感じや、善政や」
 施は微笑んで述べた。
「よおやってくれてるわ」
「有り難うございます」
「自分も参考にすべき部分が多い」
 施はこうも言った。
「自分の政はな」
「そうなのですね」
「そしてや」
 施は言葉を続けた。
「内政はやればやる程や」
「よおなっていきますね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「これからもな」
「励んでいけばいいですね」
「そうしていこな」
「それでは」
「そしたら民も豊かになるし」
「安全にもなりますね」
「幸せになるわ、そやからな」
 そうしたことも考えてというのだ。
「ちゃんとな」
「内政をですね」
「していこな」
「これからも」
「是非な、やがて日本の太宰がおるやろ」
「あの抜群の政治力を持つという」
「綾乃ちゃんのところで宰相やってるな」
 その彼のことも話した。
「あいつも仲間になるさかいな」
「それからはですね」
「尚更内政に力を入れるで」
 太宰が仲間になればというのだ。
「あいつはこと政では星のモン随一や」
「神星の方よりもですか」
「比較にならん、政治力のステータスは桁違いでな」
 そうしてというのだ。
「政関連の特技もや」
「凄いのですね」
「そやからな」
「あの方が仲間になれば」
「あいつはこの世界全体を治められるまでや」
 そこまでの力があるというのだ。
「まさに天下の宰相や」
「あの蕭何の様な」
「というか蕭何真っ青のな」
 そこまでのというのだ。
「器の持ち主や」
「そうなのですね」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「あいつが入ったらな」
「その時はですね」
「本格的にな」
 まさにというのだ。
「その政治力を使ってもらってな」
「国を豊かにしてですね」
「平和にもする」
「太宰さんがおられたら」
「全くちゃう、今あいつは綾乃ちゃんのとこにおるが」  
 彼女の下で政を動かしているのだ。
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