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夢幻水滸伝
第二百四十八話 石と共にその十

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「僕も」
「是非、ただ王様はむしろです」
「そうです、自信がおありでない」
 市長も言った。
「謙虚過ぎて」
「そうですか」
「そこはです」
「あらためることですね」
「はい」
 その通りだというのだ。
「くれぐれも」
「それでは」
 王は市長の言葉に素直に頷いて応えた。
「その様に」
「お願いします」
「それでは」 
 王はまた頷いた、そうしてだった。
 彼は安徽省の統一と内政の充実に尽力した、そのうえで省を平和的に統一することに成功したのだが。
 ここでだ、彼は言った。
「暫くはこのまま内政をです」
「していきますか」
「そうされますか」
「ここは」
「はい」
 官邸の自身の執務室で周りにいる官吏達に答えた。
「そうしていきます」
「安徽省の外には進出されないですか」
「それはされないですか」
「言われた通りに」
「僕は政は一つの省が限度でこれ以上になると」
 清涼圏を拡大すると、というのだ。
「政に支障が出ると思うので」
「だからですか」
「ここで止まり」
「そうしてですか」
「内政に力を入れます、皆さんもそれでお願いします」
 官吏達にこうも言った。
「安徽省の内政に頑張りましょう」
「わかりました、では」
「その様にします」
「我々も」
「その様に」
 こう言って省を統一するとその内政に専念した、かなりの力を入れてそのうえで省全体を豊かにしていった。
 そしてだ、暫く経った頃にだった。
 王は施が来たと連絡を受けた、するとこう言った。
「僕にお会いしたいとですね」
「言われています」
「是非にと」
「その様に」
「わかりました」  
 王は報を届けた者達に確かな声で答えた。
「それではです」
「施様と会われますか」
「そうされますか」
「これより」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「これからのことを決めます」
「施様と会われ」
「お話をされて」
「そのうえで」
「そうします」
 こう言ってだった。
 王は施と会った、そうして拳を交えて彼の器を知りそのうえで彼の仲間の一人となったのであった。
 施達はここまで話を聞いた、そうしてだった。
 施は深く考える顔になって話を終えた王に述べた。
「そうか、自分は政に才能があるか」
「はい、最初自分が思っていたよりも」
 王は謙虚に答えた。
「その様で」
「それでやな」
「はい、内政はです」
 安徽省のそれはというのだ。
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