第五百三話 サファリパークその十四
[8]前話 [2]次話
「橘さんはな」
「ちょっと極端過ぎるわね」
メルティナが見てもだった。
「流石に」
「そうか、俺は別にそうは思わないが」
「そもそも橘さんも俺も家にあまりいないしな」
「ああ、そうだしな」
橘は剣崎にも応えた。
「別に家に何もなくてもだ」
「特に困らないですよね」
「ボードから給料も支払われている」
「なら何も問題ないですよ」
「流石にお金だけじゃないと思いますよ」
さしものイースナも笑顔が引き攣っている。
「生活用品もないですと」
「この人達はそうした意味でも凄いわね」
「本当にね」
調と切歌も思うことだった。
「生活のことからも」
「何かとね」
「凄過ぎてね」
「驚く他ないわ」
「いや、橘さんと剣崎さんはまた特別だから」
このことは志村が話した。
「他の人、俺もここまでじゃないよ」
「普通の日常生活を送ってますか」
「お家でも」
「そうしてるよ」
実際にというのだ。
「ベッドも電化製品もあるよ」
「やっぱりそうですよね」
「そうした生活が普通ですよね」
「俺もそう思うよ」
志村は真顔で述べた。
「橘さんも剣崎さんもね」
「お二人共ですね」
「そうしたところはですね」
「唖然ってなるから」
あまりにも驚いてというのだ。
「どうにかして欲しいよ」
「俺達の生活に然程ものはいらないからな」
「暮らせればいいだろ」
「だからだ」
「このままでいいよ」
「流石にそうは思わないだ」
かまども聞いて唖然となっていた。
「橘さんも剣崎さんもそこは何とかすべきだ」
「本当にどうかすべきですね」
レベッカが見てもだった。
「幾ら何でもお家に毛布だけというのは」
「ライダーの人達って独特の暮らしをされている人が多いけれど」
春雪も驚きを隠せないでいる。
「ちょっと以上にないですね」
「そうだよね、俺でも普通に暮らしているから」
志村は春雪にも話した。
「そこはあらためて欲しいよ」
「どうにかですね」
「本当にね」
「俺もパンツがしっかりしていたらいいな」
火野はそうだった。
「別にそれでな」
「お家がなくてもですね」
「あればやっぱりいいけれど暮らせるよ」
火野は春雪に笑って答えた。
「サバイバルも楽しいよ」
「いつもそれはちょっと」
「いやいや、他の国だと犀と一緒に寝たり」
その犀を観つつ話した。
「楽しいよ」
「普通の人はそうはいかないですから」
「じゃあ俺は普通じゃないんだ」
「独特ですね」
春雪は自分の表現を使った。
「そこは」
「そうなんだ」
「ライダーの人達はそうした人が多いこともわかりました」
「確かに多いね」
拓武も否定しなかった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ