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犬はピンチに寄り添ってくれる
第一章

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                犬はピンチに寄り添ってくれる
 この時テキサス州ジョージブッシュパーク近くでは多くの人達が心配そうにしていた、二人のブロンドの女性が自分と同じ位の背のブロンドの短い髪に青い自分達と同じ目の色の男性に心配そうに話していた。
「兄さん、どうなの?」
「そっちは何かあったの?」
「駄目だ、何もない」
 兄と言われたハイド=ノッペは妹のアンナとジェーンに暗い顔で答えた。
「これがな」
「そうなのね」
「こっちもよ」
「もう三日だからな」
 三人の母のシェリーが愛犬のマックスを散歩に連れて行って行方不明になってというのだ。兄は心配そうに言った。
「だからな」
「無事かどうか」
「かなりね」
「認知症だからな、お袋」
 兄はこのことも言った。
「軽くても」
「だからいつも携帯を持ってもらって」
「連絡先書いたカードも持ってもらってたけれど」
「行方不明になって三日」
「大丈夫かしら」
「マックスもどうなったかな」 
 兄は愛犬のことも気になった、そうしてだった。
 ボランティアや警察の人達と共に探していた、そしてだった。
 ボランティアの若い男性が三人のところに来て言ってきた。
「今黒のラブラドールレッドリバーの子が見付かりました」
「首輪をしてたかい?」
「はい、マックスと書いてました」
 その首輪にというのだ。
「雄でした」
「間違いない、マックスだ」 
 ハイドは確信を以て言った。
「その子だ」
「そうですか」
「すぐそこに妹達と行くから」
「案内しますね」
「宜しく頼むよ」
 青年に笑顔で応えてだった。
 パークの森の中に案内してもらった、すると。
「ワンワン!」
「マックス、無事か」
「心配したのよ」
「無事で何よりよ」
 兄妹で愛犬に笑顔で応えた。
「本当によかったわ」
「それに傍にお母さんもいて」
「ずっと寄り添ってくれてたんだな」
「はい、そうです」 
 そこにいた警官が言ってきた。
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