序章
プロローグ後編〜Re:Advent【再臨】〜
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俺の理想とする社会に…1人の王が永遠の統治などいらない。」
「誰かに譲ると?」
「あぁ、別に俺の血族でなくともいい??皆に好かれ、愛嬌のあり、未来を見据えられる、理想高き王……それは最低条件だな。」
「そんな奴が果たして現れるか??私には想像つかないなぁ。」
悠々とイフトは言い放つ……その解答に現代の王 魁はニヤリと笑う。
「現れるさ……近いうちにな。」
〜〜〜〜〜〜
【とある総合病院】
コツコツコツ……
ラフな格好で病院を堂々と歩く??
ガチャ
オギャー!フギャー!
様々な赤ん坊のいる部屋に入る……陰口が聞こえる中。
「聞いた?例の子の話!」
「あぁ…確かシングルマザー予定だったお母さんを殺した子供でしょ?不憫だけど…ちょっと嫌な感じ。」
「うーん……それが母親の死因が???」
「えぇ〜?それは間違いじゃないの?」
その例の子の前で……止まる。
「なるほど??【その眼】を持つか。」
「……?」
その子を拾い上げ、連れ去ろうとする??陰口を叩く者には見えやしないだろう。母を失っても冷静さを保つ…マムシの子は。
「……w」
『俺に笑うか??』
面会室から立ち去り……のしのしと進む。
やがて分娩室を通り過ぎようとする????
「待ってください!!」
「………」
分娩室から聞こえる声に興味を持ち、そこへと侵入する???と、中は凄惨な光景であった。
助産師は血まみれで倒れており、父親らしき人物は怯えきって部屋の隅へと追いやられている。
「神様!どうかこの子を??!この子をお願いします!」
「何言っててるんだ!?神様って…その子はもう無理だ!」
「お願いします…!」
なるほど??親殺しはせずに、周りの人に害を与えたようだ。
この男児とは対照的…それでいて似ている。
『面白い…よかろう。』
「ありがとう??ございます。」
『名は?』
「???なゆた……中川那由多です!!」
『会えることを…期待している。』
左側にその子を背負い、その部屋から立ち去る……父親が崩れる。
「消えた…?」
分娩室から出ようとした??そんな時。
生まれてまだまもない子に出会う……目の動きからして、《見えている》。
気に入った俺はその藍色の子に言った。
『大好きを叫べ??それが俺の教えである。』
「……?」
『あとは……頼んだ。』
去った。
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