序章
プロローグ後編〜Re:Advent【再臨】〜
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絶対だ……解放と束縛が同じ時に、最大限に存在することがないように。
それをわかってくれればこんな不毛な争いしないのだろうが、この女はそれをわかって追っかけてくるからヤンデレも甚だしい???いやほんと勘弁してくれ。
しかし…話進まないので、ここでは答えてやろう。
『ヤツはまだ死んでいない。』
『もっかい言って。』
『聞こえただろ…ヤツの精神は生きてるっつったんだ。』
『……ケジメは彼らがつけろと?』
『あぁ。』
ちょっとドヤ顔で言う……すると感情的になった彼女は顔を覆い、涙を流しながら緑色に瞳を変えて俺を責める。
『私の愛する子をあなたはなぜ罰するの!?私とあなたが産み出した愛の子たちに……!』
『俺が悪いと?』
『はい!…あなたは何と無慈悲なこと平気でやれるのです?』
『そもそもお前があの子たちを腹の中で抱え込んだからだろうが。』
俺とコイツの子はほとんどが、運命に縛られた天使になった??コイツが腹に収めていたのが長ければ長いほどに縛られた存在になった…ヤンデレ母もいいところだ。
『母として子を愛したいのは当然ですわ!…それを悪いなどと言われる筋合いはないです!』
『お前の愛は束縛だ。それを否定するつもりはないが、やがて束縛は全てを骨抜きにする??だからこそ自分を取り巻く全てから巣立って欲しい……お前からもな。』
俺にとって最も求めるモノは自由…愛ゆえの成長を望んでいる。無論、秩序は大事ではある??そして秩序とは他でもない良心である。これを破ってまで施そうなど正気ではない。
その言葉を発すると、涙とは打って変わってハイライトオフの瞳で痛い視線を俺に向ける。
『……は?』
『うわ。』
地雷を踏んだらしい…まぁ子どもを遠ざけたいなんて言ったら怒るのも当然か。先ほどから面倒なのは分かりきっているが、こうなると面倒臭さ100兆倍だ。
しかし俺がコイツに従う時もまた、永劫に来ないのだが。
瞳孔を開いて詰めるハイパーロード/Aqours。
『??そんな時が来ると思ってるの?』
『来ないだろうが…それでも限界まで自由になることを期待しているさ。』
『自由になる度、試練も大きくなるでしょ?』
『そうじゃなきゃ面白くない???世界とは、ゲームそのものなのだから。』
それでもやっぱり不機嫌な顔をする彼女…「人物不一致」の瞳と髪型を持ちながら、プクーっと顔を膨らませる。
『大体、地球にはあなたの【影】がいるではないですか。あの人に任せておきましょうよ。』
『イフト…またの名を、仮面ライダーゲンムか。アイツを通じて地上にいるかつての仲間と話せるわけだ…そして残念なことに、俺がじきに地上に降りるってヤツに言ってしまったからな
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