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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
52話 深いPast
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「だがお前の父親がお前を追いかけた怪人集団を嗾けたとは断定できないんじゃないか?」
「確かにそうだ。けど、アークが活動を始めたのは今年に入ってから。それ以前にも現れた怪人は全てオハラエンタープライズが生み出したものだ。俺の父親がそういう類いの研究の全権は握っているのだから、もう確定したも同然だ。」


稜に母親はいない。父親だけが、彼の唯一の肉親だったのだ。しかしそれにも裏切られて、命を狙われた気持ちが理解できるか?肉親に裏切られたその悲しみや怒りが行き着く先はいつも《《疑心暗鬼》》だ。今の合理的で勘繰りが深い稜の心理というのは、まさしくこのせいなのだろう。

俺は同情しつつも、俺に散々警告する権利はないのではと思った。自分も抱えているのに、それを蔑ろにして俺に警告するのはズレている。


「稜。」
「?」
「お前は俺に『自分を蔑ろにする奴は他人を蔑ろにしているのと同じ』そう言ったな。その通りだ。だからこそ、お前にはそれを忘れないでいてほしい。」
「才??????」
「覚悟は人をより強くする。それは人が認めてこそ、初めて覚悟と言えるものに成長する。その千切れぬ楔のように誓った覚悟はより高みへの成長の鍵になってくれる。」
「...............覚悟か。どんなにそれを手に入れているつもりでも、他人から見ればそれは張り子の虎だと分かるみたいだな。」
「あぁ............」
「俺は????????!」


刹那。稜の制服のポケットに入っていたスペクターアイコンは急に宙に浮いたかと思うと、稜の体を眼魂の中へと吸い込んでしまった。その役目を果たしたかのように眼魂は俺の足元に落ちる。

俺は稜がいなくなった秘密基地でマッチに火をつけ、一服する。


「稜、俺を恨まないでくれよ。全てはスペクターアイコンの意思であり、お前のそういう類いの欲求の具現化でもあるからな????????ん?」






俺のポケットのバイブレーションが心臓の鼓動のようにトクトクなり始める......................




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





時は遡り、浦の星学院。


ちょうど、才が不在になってすぐの時のこと。当事者である鞠莉を始めとする全員が気持ちを切り替え、体育館から屋上へと練習に向かおうと校舎と体育館の連絡通路を通っていたそんな時に再びこの内浦の高校に狼藉者が入ってきたのである???????躍起になっていた列の先頭の鞠莉が金属縄で瞬時に拘束される。

突然鞠莉がそんな状態になったことに、鞠莉に続いていた弟の魁と果南やダイヤは背筋が緊張する。そしてその目は影へと移っていく。




その影は大きなヘアバンドで巻かれた金髪から顕
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