第二部 1978年
影の政府
魔都ニューヨーク その2
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そう考えていると、水色の鉄帽に、濃紺の戦闘服姿の男が、トカレフ拳銃をマサキに向け、
「同志アンドロポフの敵、KGBの鉄槌を受けよ」と、彼の胸目掛けて、ぶっ放した。
周囲の空港職員が逃げ惑う中、男達は彼方へ走り去る。
御剣の護衛と彩峰は拳銃を取り出す間もなく、国連仕様の白いジープに乗って、消えてしまった。
ブローニングハイパワーを取り出した彩峰が駆けだそうとした瞬間、誰かに右手を掴まれる。
撃たれたはずのマサキだった。
体を起こした彼は、不敵の笑みを浮かべると、呆然とする彩峰に、
「大丈夫だ」と、着ている上着とシャツを、開けて、胸元を見せつける。
そこには厚いクッションで覆われた、防弾チョッキが6発の銃弾を綺麗に防いでいた。
奥に隠れ、一部始終を見ていた鎧衣は、懐にモーゼル拳銃を仕舞うと、
「さすがだ、木原マサキ君」と、流れ出る汗を気にせずに、笑みを浮かべた。
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