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夢幻水滸伝
第二百四十八話 石と共にその二

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「かなりのものです、そしてその魔術師はです」
「この闘技場で最もレベルが高いですか」
「老練の闘い上手です」
 そうした者だというのだ。
「その人は、ですが」
「それでもですか」
「星の方とは地の底と月位の実力差があります」 
 そこまでの違いがあるというのだ。
「星の方はレベルが高いだけあってステータスが極端に高く」
「特殊技能も多いですね」
「そして術は全て使え」
 親父はさらに話した。
「お好きな武具を使え神具も備えておられますね」
「僕は没羽箭を持っています」
 王は声から聞いた神具の名前を述べた。
「そちらを」
「その神具の威力も絶大なので」 
「そうしたあらゆることを見てみると」
「とてもです」
 それこそというのだ。
「星の方にはです」
「この闘技場の誰もがですか」
「敵いません」
 親父ははっきりと言い切った。
「とても」
「そうですか」
「ドラゴンや巨人でも楽に倒せますね」
「この世界の最強のモンスター達ですね」
「神霊の域です」
 星の者の強さたるやというのだ。
「それではこの闘技場には収まりません」
「ではここでは」
「闘えません」
「それではどうすればいいでしょうか」
「そうですね」
 親父は困った顔になった王のその状況に何か助けたいと思う何かを感じ取った、オーガのその顔は怖そうだが同時に愛嬌も備えている。
 その愛嬌も見てだ、彼は答えた。
「冒険者に登録されてです」
「そこでクエストを受けてですね」
「解決されれば」
 そうすればというのだ。
「お金は手に入ります、さしあたってのお金はです」
「どうして手に入れればええでしょうか」
「何ならわしが貸しますが」
「いえ、お金を借りるのは嫌いで」
 このことは真面目に答えた。
「どうも」
「そうですか」
「自分で稼いで、です」
 そのうえでというのだ。
「手に入れたいです」
「そうしたお考えですか」
「はい、ですから」
「それではこの合肥で一日で解決出来る様な」
「そうしたクエストをですか」
「受けられて」
 そうしてというのだ。
「お金を得られては」
「それでは」
 王は親父の言葉に頷いてだった。
 そうして冒険者ギルドに行ってみた、そうしてすぐに依頼に向かえて解決出来るクエストを探した。その際だった。
 冒険者登録を行ったが。
 受付の魚人の若い女がこう言ってきた。
「あの、これは」
「どないですか」
「どないも何も」 
 闘技場の親父と同じ顔で応えてきた。
「このレベルとステータスと特技は」
「高いですか」
「貴方何者ですか」
「はい、実は」
 受付の女にも自分のことを話した、すると。
 女は小声でだ、彼に言ってきた。
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