第六十話 何があっても自分はその十一
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「本当によ」
「間違ってるのね」
「人間の屑の集団よ、あそこと一番仲の悪い奴等も最近おかしなのと仲いいらしいけれど」
それでもというのだ。
「そういうのを見てもね」
「おかしいのね」
「幾らいい様に言っていても」
それでもというのだ。
「自分の国を守ってくれた人達を貶めるのよ」
「もうその時点でよね」
「理屈でもおかしくて」
かつとだ、愛はさらに言った。
「気持ちでもね」
「おかしいわよね」
「これでも私八月には絶対にお参りしてるのよ」
こう咲に話した。
「十五日にはね」
「終戦記念日には」
「そうしてるのよ」
「そうなの」
「だってね」
愛はさらに話した。
「どの戦争も仕方ないでしょ」
「第二次世界大戦も?」
「日清戦争も日露戦争もね」
この二つの戦争もというのだ。
「日本の為に戦ってくれたでしょ」
「特に日露戦争よね」
「若し負けたらね」
その時はというのだ。
「日本はなかったでしょ」
「そうよね」
「そのことを思うとね」
「靖国にいる人達はなのね」
「幕末の時もそうらしいから」
昨今の解釈ではこの時に命を落とした人達も英霊になるという。
「そんな人達を貶めるなね」
「間違ってるわね」
「そしてね」
それでというのだ。
「祟られることもね」
「当然ね」
「だからああなってもね」
「自業自得ね」
「悪いことをしたら」
英霊を貶める様なことをというのだ。
「当然のことよ」
「そういうことね」
「あの新聞社も関係者の人達もね」
「やったらいけないことをしたのね」
「自分を護ってくれた人を貶めたら」
それこそというのだ。
「それはね」
「祟られることなのね」
「考えてみて」
愛は咲に真顔で言った。
「助けてくれた人に感謝しないでね」
「恩を仇で返す?」
「そこまでいかなくても後ろ足で砂をかける様な」
そうしたというのだ。
「失礼なことしたらね」
「誰も助けないわね」
「助けた人もね」
その人もというのだ。
「もう二度とね」
「助けないわね」
「そうよ、靖国にいる英霊の人達はね」
「日本の為に戦って」
「そうして戦死しているのよ」
そこにいる彼等はというのだ。
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