第五百三話 サファリパークその十二
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「いいな」
「だからもうしませんわ」
「そうだといいがな」
「あれっ、最初イサム君はもっと意地悪な人と聞いてますが」
「そうでしたね」
源さくらはシュナに応えた。
「幸平さんの足を踏んだとか」
「そうしたそうですが」
「しかしいじめはしないっ」
イサムは二人に本気で話した。
「俺は間違ってもだ」
「兄ちゃんそんなことしないよ」
タクミもこう言う。
「それは僕も保証するよ」
「タクミが言うなら間違いはないな」
こう言ったのは無免ライダーだった。
「双子でしかも嘘も言わないからな」
「信じてくれて嬉しいです」
「うむ、いじめまではいかないな」
「そうなんです、ライバル心はあっても」
「むしろしそうな人は」
伊織は叡山を見て言った。
「この人?」
「いじめが金になるかっ」
叡山は一言で反論した。
「金になってもそんな下らないことをするか」
「だからしないの」
「俺もだ」
強く言うのだった。
「そんなことするか」
「こいつはあくまで料理勝負」
苺久保もももこのことは保証した。
「安心していい」
「確かに叡山は汚いことをするよ」
久我もこう言う。
「けれどそれは料理のことだけなんだよ」
「誰がいじめなんてするか」
叡山は腕を組んで言った。
「俺も嫌いなことはある」
「モラルがなくても」
「ああ、しかしそこでモラルを言うのかよ」
今度はダフネに言い返した。
「全く俺は何でこう言われるんだ」
「もう言われてもしゃあないやろ、自分は」
「そうよね」
椛は雄大の言葉に頷いた。
「行いが悪過ぎるから」
「そやさかいな」
「いじめはしなくても」
「買収とかしてたさかいな」
「買収は駄目ですよ」
ミモザも怒って言う。
「絶対にやってはいけないことです」
「今はしねえからな」
「けれど出来たらしますよね」
「当たり前だろ」
実に素直な反論であった。
「勝ってそれが金になるんならな」
「やそがれにそれをすれば殺す」
芥川の言葉は本気のものだった。
「料理においても」
「というかお前料理作れるのかよ」
「インスタントラーメンなら」
「ああ、じゃあそれを作る時にもな」
「買収をするか」
「殺すって言ってる奴にするか」
「ならいい」
芥川もそれならと頷いた。
「我も殺さない」
「ったくよ、俺は色々言われるな」
「実際そうした行動をしているから」
「言われるんだと思います」
紗夜と綺凛も言ってきた。
「下手をすればヤクザ屋さんですから」
「それなら当然のこと」
「実際はじめて見た時そう思いましたよ」
皆実も同じ意見だった。
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