第五百三話 サファリパークその十
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「見るのは私とサファリだから」
「外の生きものを観ればいいんだな」
「そう。一緒にパンダも観よう」
「そういえばここパンダもいますね」
出久は二人の話でこのことを思い出した。
「それならですね」
「ああ、パンダも観ような」
「そうしましょう」
「ここは海の生きものもいるわよ」
梅雨はこちらの生きもの達の話もした。
「だからね」
「それでだよね」
「そちらも見よう」
「それじゃあね」
「ペンギンもいるな」
こう言ったのはペンギン帝王だった。
「そうだな」
「あっ、ペンギンさん達もね」
梅雨も言われて頷いた。
「そうだったわね」
「うむ、ペンギンだからな」
帝王はまた言った。
「海の生きものになる」
「泳ぎも得意だしね」
「泳ぎについては聞いてくれ」
帝王はこうも言った。
「私でよければ教えさせてもらう」
「この謙虚さが帝王さんですね」
お茶子は帝王のこの資質に笑顔で述べた。
「本当に」
「そうよね」
シスターナナも応えた、見れば変身して戦う者は今はその前に姿に戻ってくつろいで過ごしている。
「いい人だわ」
「敵だと言われても」
「かつてでもね」
「全く思えないですよね」
「ペンギンさん達全員がね」
「ちょっといやらしいですが」
ハードコアアリスはコマンド達のこのことも話した。
「ルーラさんと同じ位優しい人です」
「それは光栄だな」
「ルーラさん位だなんてね」
「俺達も嬉しいぞ」
「誰にも優しくしないとな」
「それが正しい在り方だぞ」
「というか私は優しくないわよ」
ルーラ自身の言葉だ、如何にもキャリアウーマンといった外見だ。
「あんたもたまもそう言うけれどね」
「けれど私をいつも庇ってくれて」
「何でも丁寧に教えてくれますから」
ハードゴアアリスだけでなくたまも言ってきた。
「凄くいい人です」
「私が両親のことで言われてもそんなことはどうでもいいだし」
「わからないことは私がわかる様に何処までも教えてくれますし」
「絶対に見捨てなくて」
「何があっても自分に聞いて欲しいですし」
「実際にルーラさんっていい人だよな」
アスタが見てもだった。
「俺もいつも助けてもらったよ」
「私もそう思います」
リリルカも同意見だった。
「ルーラさんは本当にいい人です」
「フライアそっくりだけれどね」
ヘスティアはこのことは嫌そうに述べた。
「けれどルーラはいい人だと思うよ」
「逆にいい人過ぎて」
「心配になる位で」
クリスとウィズの意見だ。
「一見きつそうだけれど」
「少しお付き合いすればわかるから」
ルーラの本質がというのだ。
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