第三章
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そのまま付き合っていった、その中で子供達に彼のことを見てもらい半年程起った時に子供達に言われた。
「いいんじゃないかな」
「いい人ね」
「正式にお付き合いしても問題ないよ」
「あんた達がそう言ってくれるなら」
母はここで微笑んでだった。
浜崎との同居生活に入った、家は子供達に譲ったうえで。
アパートを借りて生活をはじめた、やがて子供達は結婚して転勤もあって家は結婚した祐樹が継いだが。
それぞれ家庭を持って家を買った修と妙は祐樹の家に集まって彼に言った。
「母さん結婚するんだな」
「再婚するのね」
「じゃあな」
「お祝いしてあげましょう」
「そうだね、あの人の息子さん達もそう言ってるらしいし」
祐樹も頷いた、そして彼等の家族そして浜崎の息子夫婦と共にだった。
二人の再婚を祝った、だが。
浜崎の息子と四人で話すと。
「やっぱりそうですか」
「お祝い出来てもですね」
「親とはですね」
「思えないです、父の再婚相手としか」
浜崎の息子、正造という名前で彼を若くした様の外見の彼は三人に話した。
「申し訳ないですが」
「いえ、そう言われると」
「私達も同じです」
「母の再婚相手としか思えないです」
どうしてもとだ、三人は答えた。
「父はやっぱりです」
「ずっと一緒にいたお父さんです」
「一緒に暮らしたこともないですし」
「そうですね、ですが二人共幸せそうなので」
それでとだ、浜崎の息子は言った。
「お祝いしてあげましょう、いい人達ですしね」
「そうですね、そうしてあげましょう」
「二人が幸せなら」
「子供の僕達はお祝いしてあげましょう」
お互いに親の結婚相手としか思えない、だがそれでもとだ。
四人で話してそれからも二人を祝った、結局誰もお互いの親の結婚相手をそれだとしか思えなかった。だがそれでもその二人を見守った、二人はそんな子供達に心から感謝して年老いたうえでの暮らしを幸せに感じて過ごしたのだった。
母が付き合っている人を 完
2022・7・23
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