序章
プロローグ前編〜Love Live【愛に生きる】〜
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は束縛だ。』
『どうして…そんな言われ方をするの!!』
わがままを言って彼から離れてしまう…もちろん離婚などではない。彼女は9人の心を持つ存在……まさに女心とはこのことである。
彼女は深き慈愛を持ちながら、全てを縛る秩序でもある。その反応はある意味当然である。彼は自由と解放を促す存在の父なる神とは正反対……
創造と破壊……それは束縛と解放でもある。
そして生まれたのは…6枚の羽を持つ子――白い髪を持つ男の天使。
彼は生まれてすぐに立ち上がり……3人が座る玉座に1人座るオーヴァーロード/ユオスに跪き、言う。
「私はミハエル。偉大なる神よ。その蓮華の前にひれ伏します……。」
『あなたを祝福しましょう……』
全能なるユオスは彼に最高の呪術の力、月と時を管理する力を授けた。
その力を使ってミハエルは7〜9次元を常春の楽園へと変える……これをエデンの園という者もいたそうな。
この忠誠を誓う姿を見た父なる神は母なる神に怒った。ところが母神は逆上して彼に言う。
『あなたはすべてのものを孤独にするつもり!?』
『誰かに依存して生きるのは滅びの始まりだ。』
『頼る人がいなければ愛も感じられないわ!そんな地獄を我が子に味合わせるなんて!!あなたは鬼よ!!』
『ならばお前は我が子を縛り付ける蛇だ。』
しかし月の天使ミハエルはかなり自由に近い存在であった……
大喧嘩しながらも、父なる神は母神に双子を身籠らせた。
母なる神は孕んだ愛子を父神に奪われると怯え、一方で怒っていた。
彼女は別に身籠ればすぐに産める。そうはしたくない……愛を与えたいから。
そして生まれた双子。
1人は黒い髪に先端が緑の子。もう1人は……群青とピンクが不規則に入り混じるシニオンの女天使。
すると女天使はすぐさま立ち上がって彼らに主張する。
「私は男だ!!力を寄越せ!!」
『何を言う。お前は女として生まれる運命にある。それを男にしろとは受け入れられん。』
「うるさい!!私はその力で全てを支配するんだ!!」
父神に背いて宇宙を支配しようとした女天使……父は彼女が二重人格であることを全知で見抜いていた。このまま放置しておけばどんなことになるのかも。
彼は妻に与えられた全知の蛇の剣??ナーガスラッシャーで傲慢なる娘の精神を切り分けた。
そして逆らった群青色の天使をオルゴールのような箱に封印した……彼女は恨み【裏身】をもって永遠を彷徨う存在になるだろうと片隅で思いながら。
神は魂だけで心のない2人……特に緑の瞳の子を気に入った。
そして彼に名を与えた
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