第百三十四話 帝国の新たなる始動
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
を示して皇帝の裁可を受けたもので有り、次官クラスもそれぞれ優秀な人材を集めていた。マインホフはマリーンドルフ伯爵の商務次官として、グレックはシルヴァーベルヒの国土次官に配属された。
国土省は帝国全土の開発を指導する事と成ったため、惑星開発庁は皇帝直轄から国土省へ移管されシルバーヴェルヒ、グレックコンビにより今までよりより効率のよい開発が進められることとなり、フェザーンの帝国惑星開発が先細りと成っていくのであった。
運輸省は帝国全土の交通航路空港宇宙港などの開発、運行のスケジュール調整などと共に、司法省、軍務省、内務省警察局などど協力し宇宙海賊や密輸の取り締まりをする事も仕事である。現在日本で言うところの海上保安庁のような仕事も行う事になった。
商務省は、帝国全土の農林水産商業工業を監督指導する組織である。マリーンドルフ伯爵の誠実な人柄とマインホフの能力が合わさって実績を上げていくこととなる。
内務省はハルテンベルク侯爵の下で帝国全土の民政、出入国管理、警察関係などを担当し以前のような強大な権力は無くなったが、ハルテンベルク侯爵自身サイオキシン麻薬事件でお目こぼしを受けているため、皇帝陛下に感謝こそしても、不満に思うこともなく内務省を指導していた。
社会秩序維持局は完全に廃止されたが、それに変わる組織が密かに組織はされていた。しかし今までのような証拠無しの憶測だけで臣民を処刑していた組織ではなく新たに幾つかの組織が開設された。
内務省警察局に思想犯、テロリスト、不穏分子を取り締まる特別高等警察、通称特高が開設。
皇帝直轄に銀河帝国中央情報庁が開設。
司法省に銀河帝国特別捜査局、通称特捜が開設。
それぞれの組織は皇帝のもと、横の繋がりを持ち既得権益に囚われない様に指導され、通常の組織では良くあるような縦割り行政による弊害を排除するように勅命されている。此により帝国内部における捜査権は大きく前進していくのである。
各省庁とも膿を絞り出し健全化への道を歩むこととなった。
帝国暦483年11月
■オーディン
シルヴァーベルヒとグレックの尚書と次官就任に伴って、ローエングラム大公記念劇場の建設はスローペースに成ったが、元々喪中であるので来年の484年9月完工を目指すこととなり、それに伴い帝国歌劇団第一期生の募集も延期されたが、下準備は着々と進んでいた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ