最終幕〜終焉の夜明け〜 第142話
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―――――いずれにしても、連合とエレボニアによる”最後の戦い”が始まるまでに敗戦後のエレボニアの処遇の件も含めて、可能ならば連合の責任者達――――――リウイ陛下達との話し合いの場を設けるべきかと。」
「問題は”既に戦争に勝利したも同然の状態”の連合が、今更話し合いに応じるかどうかですけど……」
辛そうな表情を浮かべて推測したエリオットの推測に続くようにガイウスとサラ、ミリアムもそれぞれ複雑そうな表情で推測し、エリオット達の推測を聞いたアリサは悲痛そうな表情を浮かべ、アルゼイド子爵は静かな表情で提案し、アルゼイド子爵の提案を聞いたエレインは複雑そうな表情で懸念を口にした。
「いや、リウイ陛下達との話し合いの場はアリシア女王陛下達――――――リベール王国が既に用意してくれたから、エレイン君の心配は無用だよ。」
「昨日の”大戦”の件がありながらも、アリシア女王陛下達――――――リベールがリウイ陛下達との話し合いの場を設けて下さったのですか……!?」
オリヴァルト皇子が口にした驚愕の事実にその場にいる全員が血相を変えている中ラウラは驚きの表情で確認した。
「はい。”西ゼムリア通商会議”という形で、アリシア女王陛下達はリウイ陛下達との話し合いの場を設けて下さり、リベールから”西ゼムリア通商会議”の参加の要請をされたリウイ陛下達――――――連合が参加に応じる返答も既に頂いているとの事です。」
「に、”西ゼムリア通商会議”って半年前にしたばかりなのに、もう新しい国際会議をするんですか……!?」
「うん、あれから西ゼムリアの世界情勢は大きく変わったから、国家間の政治・経済もそうだけど”現在の国際問題”も協議すべきという名目で開催する事にしたそうだよ。」
ラウラの問いかけにセドリックが答え、セドリックの話を聞いて困惑しているマキアスにトワが説明した。
「”現在の国際問題”――――――メンフィル・クロスベル連合とエレボニア帝国の戦争の件か……!」
「しかも去年の時と違って、共和国が滅びた上クロスベルが帝国として独立した事で、”西ゼムリアの世界情勢に大きな変化が起こった”という事も間違いではないな。」
「リベールと盟友関係であるメンフィルは当然として、不戦条約の件もそうだけど新興の国家である事で今後の外交の為にもクロスベルの参加も確実と判断して、”事実上の決戦が終結したこのタイミング”で開催する事を決めたのでしょうね。」
「ああ……敗戦後のエレボニアの処遇を中立国家も交えて話し合う事で連合のエレボニアに対する要求を少しでも緩和する事が狙いなんだろうな。」
「えへへ、リベールは侵略された側なのに、オリビエさん達の為にそこまでしてくれるなんて、さすが女王様とクローゼさんですね……!」
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